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英国葬と安倍元総理国葬の違い

Japan In-depth / 2022年9月13日 15時41分

それに比べれば、日本の村山談話はユニークだ。何しろ、一国の総理大臣が過去の「戦争と植民地支配」に対し「痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明」したのだから。英仏指導者が謝罪しない正確な理由は不明だが、恐らく戦勝国は当時の「戦争」や「植民地」が国際法上合法だったと考えているのだろう。


ドイツもつい最近まで「戦争」には「謝罪」してこなかった。ドイツの宰相は「ホロコースト」に対し「首を垂れる」ことはあっても、「戦争」自体については「謝罪」していない、というのが筆者の理解だった。ところが、今やドイツも「戦争」そのものに対し「謝罪」に近い発言をしている。しかも、今度の相手は「ユダヤ人」ではなく「ポーランド」だ。


事実関係はこうだ。2019年9月1日、ドイツ大統領はポーランドの首都ワルシャワで行われた第二次大戦80周年記念式典で次のように述べている。


●80年前の今日、我が国ドイツはあなた方の祖国である隣国ポーランドを侵略した。我が国民は数百万人のポーランド人を含む5000万人以上の命を奪った恐るべき戦争を始めた。On this day 80 years ago, my country, Germany, invaded its neighbouring country of Poland – your homeland. It was my compatriots who unleashed a horrific war that would cost far more than 50 million people – among them millions of Polish citizens – their lives.


●この戦争はドイツの犯罪である。This war was a German crime.


●ドイツからの客人として、私はこの広場において皆さんの前で真摯に立っている。As a German guest, I stand barefoot before you on this square.


●私はポーランド人の自由への戦いに感謝する。I look gratefully to the Polish people’s fight for freedom.


●私は犠牲者たちの痛みに対し悲しみの中で首を垂れる。I bow in grief before the victims’ pain.


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