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英国葬と安倍元総理国葬の違い

Japan In-depth / 2022年9月13日 15時41分

●私はドイツの歴史的罪に対し赦しを求める。I ask for forgiveness for Germany’s historical guilt.


●私はドイツの永遠の責任を認める。I recognise our enduring responsibility.


うーん、「お詫び」「謝罪」なる語はないが、欧州紙はこのドイツ大統領発言を「謝罪」と報じた。これを如何に解釈するかは読者各位にお任せする。なお、最近民族主義的傾向を強めているポーランド政府はドイツ政府に対し「戦時賠償支払」を求めているが、ドイツ側としては「同問題は解決済」との立場を変えていないようだ。


〇アジア


中国国家主席が新型コロナ感染拡大後、初の外遊となる中央アジア訪問で、ロシアのプーチン大統領と会談するそうだ。ということは2年以上外国出張がなかったということか。慎重なのか、臆病なのか、党大会を前の計算された外遊なのか、色々な見方が可能だが、まずは発言内容に注目したい。新味はないだろうが・・・。


〇欧州・ロシア


米ISWはウクライナ軍が急速な反撃でハルキウ州のほぼ全域を奪還したと分析。重要拠点イジュームを奪還したことでロシアのドンバス地方完全掌握は困難になったようだ。これが一時的なものなのか、それとも戦争の流れが変わったのか。後者であると良いが、戦争はそれほど甘くはない。今しばらくは様子を見よう。


〇中東


サウジアラビアのメディア規制当局は、GCC(湾岸協力会議)の「イスラム教の価値観」に反しているとして、同性愛を描いたと思われるネットフリックスのコンテンツの削除を求めたらしい。うーん、政治的理由ではなさそうだが、これではサウジも中国を笑えないということだ。勿論、笑う気などないだろうが・・・。


〇南北アメリカ


米国の同時多発テロから11日で21年、NY、DCなど各地で追悼式典が開かれたが、CNNはその時間帯も英国女王関連番組を長時間スコットランドから生中継していた。他の英連邦諸国も同様だろう。なるほど米国も旧英連邦だったのか、という当たり前の事実を、エリザベス女王の逝去は示しているのだろう。


〇インド亜大陸


あるインド人がこうツイートした。エリザベス女王は「イギリス帝国がインドに対して犯したおぞましい犯罪の数々に謝罪も、償いも、遺憾を示す気概も無かった。・・・それでも『安らかに』。」なるほど、出てくる、出てくる、インドでの英国の蛮行の数々。エリザベス女王だから済んでいたが、チャールズ新国王は如何なる発言をするのだろか。気になるところだ。


今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。


トップ写真:スコットランドのセントジャイルズ大聖堂に運ばれていくエリザベス女王の棺 出典:Photo by Max Mumby/Indigo/Getty Images


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