読めない米大統領中間選挙
Japan In-depth / 2022年11月8日 13時22分
筆者はアメリカに「定評のある世論調査機関」などある筈がないと思っている。予測が「当たる」世論調査会社は毎回変わるし、調査を主導した専門家も2年ごとに変わる。当然だろう、そもそも、アメリカの政治状況が刻一刻と変わっているのだから・・・。最後に現時点で筆者が漠然と考えていることを書こう。
中間選挙の結果は、①共和党の地滑り的大勝利、②共和党両院優勢の勝利、③五分五分、すなわち共和党が下院で勝ち、上院で負けるシナリオ、④民主党の生き残り、すなわち、上院は勿論、下院でも予想以上に善戦するシナリオ、⑤民主党の地滑り的勝利、の5つが考えらえるが、まず⑤の可能性は比較的低いだろう。
①、②の場合でも、トランプ・ファクターがどの程度功を奏したかを各選挙区で吟味する必要がある。トランプの貢献が小さければ、共和党の2024年大統領選立候補希望者たちは「トランプ外し」に動く可能性がある。逆に、トランプの貢献が大きければ、トランプの政治生命は再活性化され、2024年再出馬・当選の可能性が高まるだろう。それがアメリカ全体にとって良いかどうかは別であるが・・・。
③、④の場合、民主党は「一息つける」状態となり、特に、④の場合はバイデン再出馬も視野に入るかもしれないが、いずれにせよ、クリントンやオバマのように、中間選挙で大敗北した民主党現職候補が再選された例はあるので、現時点でも2024年大統領選は星雲状態、要するに「誰も良くは分からない」のである。
今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
トップ写真:民主党のメリーランド州知事候補の応援演説を行うバイデン米国大統領(2022年11月7日 アメリカ・メリーランド州) 出典:Photo by Nathan Howard/Getty Images
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