1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

北朝鮮、今年の穀物生産量激減

Japan In-depth / 2022年12月22日 11時0分

北朝鮮では現職の時は住宅と車両、月給、中央党の配給が出てくるが、退職すれば家と車両を返還しなければならず、配給も一般住民の水準に落とされる」とし「金正恩は自分の部下がどのように暮しているのかは全く知らず関心もない」と金正恩の非情さを指摘した。


 


■ 北朝鮮の穀物生産2022年はさらに減少


韓国農村振興庁は12月14日、北朝鮮地域の気象環境、病虫害発生、肥料需給状況、国内外研究機関の作況資料、衛星映像情報などを総合して分析した「2022年北朝鮮食糧作物生産量推定結果」を発表した。


それによると、今年の北朝鮮の食糧作物生産量は、昨年より18万トン減少した451万トンということが分かった。これは北朝鮮での穀物必要量600万トンを150万トン下回る数字だ。


作物別生産量はコメが207万トンで、昨年より9万トン(4.2%)減少した。この他、トウモロコシが157万トン、ジャガイモ・サツマイモ49万トン、小麦・麦18万トン、大豆18万トン、その他雑穀2万トンとなっている。トウモロコシは昨年より生産量が2万トン(1.3%)減少し、ジャガイモ・サツマイモは8万トン(14%)、大豆は1万トン(5.3%)減少した。


不作の主な原因は、コロナウイルスの蔓延による労働力投入の遅れと農村への投資不足だ。そして農繁期の干ばつと夏の大雨、稲の生育期である7月の低温および少ない日射量、穀物が熟す9月における気温の急激な低下なども大きく影響した。


 


■ 大号令をかけた小麦・麦生産も目標を大幅に下回る


ただ小麦・麦は耕作面積が増えて昨年より2万トン(12.5%)増加したという。しかしこれも目標を大きく下回った。


金正恩は昨年9月29日に開かれた最高人民会議第14期第5回会議の施政演説で、 「全国的に小麦と麦の耕作面積を2倍以上に増やし面積当たり収穫率も高め、人民に米と小麦を保証することで、食生活を先進的に改善していく条件を造成しなければならない」と指示したことがある。


その後金正恩は、昨年末に行われた党第8期4回総会でも、国の穀物生産構造を変え、稲と小麦生産を強く推進することが党の主な課題であると強調した。


しかし北朝鮮は小麦生産が計画ほど成果を出せないため、ロシアから小麦を輸入し、これを軍関連機関及び国家食糧販売所に提供した。 北朝鮮はロシア産小麦の輸入を継続しているようだが、これは不足した生産量を輸入で埋める意図であると思われる(韓国デイリーNK)。


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください