統一地方選で都政への評価下る【2023年を占う!】東京都政
Japan In-depth / 2023年1月5日 11時0分
・有楽町線の延伸:豊洲駅から半蔵門線住吉駅間、4.8km。
・南北線の延伸:白金高輪駅から品川駅間、2.5km
である。
こうした動きに加えて、さらに
・羽田空港アクセス線:田町駅付近から東京貨物ターミナル駅までの「大汐線」の既存ルートを活用し、トンネルで旅客ターミナルへ、12.4km
・仮称「都心部・臨海地域地下鉄」:JR東京駅付近から江東区の東京ビッグサイト付近までのおよそ6キロ
といったプロジェクトが推進・検討されようとしている。地方で路線廃止が騒がれているJRの地方赤字路線の再編とは全く別の世界の出来事のようである。都市が再開発され、交通も充実化されるので、一極集中はますます加速化するだろう。企業のテレワークも思った以上に進まない。日本経済がオワコン化する中、東京都だけが栄えるという東京独り勝ちのいびつな構造はますます温存されることになりそうだ。
▲写真 東京の空撮(2021年6月26日)出典:Photo by Carl Court/Getty Images
■都政の素晴らしい「シン・トセイ」とその課題
さて、東京都庁ではこれまで遅れていたDX化が物凄いスピードで進んでいる。宮坂副知事を中心に「シン・トセイ」という旗を掲げ、デジタル化を中心に、GOVテックを進めようとしている。
▲図 【出典】シン・トセイHP
コピー用紙調達量は約3542万枚だったのが73.9%削減、起案文書の電子決定率は99.5%など着実に成果を創出している。今後も着実に成果を出していくだろう。
▲図 【出典】シン・トセイHP
しかし、課題もある。第一は、「構造改革」と自称しているが、そう評価はできないこと。そして、公務員数や行政コストの削減、減税、住民満足度向上といった成果につなげられない、「局部的」なものであるからだ。
構造改革というより、デジタル業務改善のレベルである。第二に、施策や事務事業評価など「成果」の視点で見ていない。そもそも現状分析がされていない。デジタル化による効率化で業務時間削減などは行われるが、都政の成果を定義し、それに対してどれくらい数値が出たのか、DX的な視点ではなく、各予算事業のレベルで見る必要がある。施策・事務事業レベルで「成果」を出す、それが「構造改革」である。
つまり、簡単に言えば、都知事公約「7つのゼロ」と行政改革を実現することが「構造改革」なのだ。厳しいことを言ったが、シン・トセイに関わる方々にはぜひとも頑張ってもらいたいと思っている。期待したい。
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