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女性政治家ならではの国際的役割

Japan In-depth / 2023年2月7日 16時0分

▲写真 故劉暁波氏の死去から1周年に行われた抗議デモ(2018年7月13日 香港)出典:Photo by Anthony Kwan/Getty Images





ベトナム全土が共産化され、多くの難民(ボート・ピープル)が出ていた時期、ソ連のコスイギン首相と対峙したマーガレット・サッチャー英首相は、「ベトナムの状況は、共産主義全体にとって恥ずべきことだ」と強く批判し、ソ連指導部が影響力を行使して事態の改善を図るよう求めた。





「彼らはみな、麻薬患者か犯罪者だ」ぶっきらぼうに応えたコスイギンに対し、サッチャーは、「共産主義があまりに悪いため、100万もの人々が麻薬に走り、盗みで生計を立てざるを得ないということか」とさらに追及している。男女を問わず、政治家なら即座にこのぐらいの応答はすべきだろう。





人権については、ソ連の反体制物理学者アンドレイ・サハロフの至言がある。「人権は単に人道上の問題ではなく、安全保障問題でもある。自国民の権利を尊重しない国が、他国の権利を尊重するはずがないからだ」。





その通りだろう。





上記女性議員団は、安全保障に関しても何ら見識がなかったことになる。





誤解のないよう付け加えておくが、もちろん立派な女性議員もいる。中国共産党の幹部を前に、堂々と人権問題を持ち出す議員が、男女を問わず増えて欲しいと強く思う。





トップ写真:2019年8月 中国の王毅外相と会談する野田聖子団長率いる日中友好女性国会議員団(記事内の2017年の訪中時とは異なる)出典:Photo by HOW HWEE YOUNG - Pool/Getty Images




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