1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「腐敗認識指数」2022年版

Japan In-depth / 2023年2月7日 23時32分

「腐敗認識指数」2022年版


中村悦二(フリージャーナリスト)





 


【まとめ】


・NGOトランスペアレンシー・インターナショナルが、2022年世界「腐敗認識指数」を発表。


・政治家・公務員の権限乱用による私的利得がない国を100として順位付けしたもの。


・日本は73でベルギー・英国と並び18位、アジア最下位は北朝鮮。全体最下位はソマリア。


ドイツのベルリンに事務局をおく非営利組織(NGO)トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International, https://transparency.org)は先月末、2022年の世界180か国のCorruption Perceptions Index(腐敗状況を示す認識指数)を発表した。


この指数は、企業による政治家・公務員の買収を含め、政治家・公務員による付与された権限乱用による私的利得がない国を100、最もひどい国をゼロとし、順位付けしたもの。汚職という観点から世界を見渡すことができ、腐敗防止効果をめざしている。


それによると、上位5位は上から、90のデンマーク、87のフィンランドとニュージーランド、84のノルウエー、83のシンガポールとスウエーデン(2021年の上位5位は、88のデンマーク・フィンランド・ニュージーランド、85のノルウエー・シンガポール・スウエーデン)。以下、82のスイス、80のオランダ、79のドイツ、77のアイルランドとルクセンブルグ、76の香港、75の豪州、74のカナダ・エストニア・アイスランド・ウルグアイと続き、日本は73でベルギー・英国と並び18位だ。


3分の2の国が50以下。155か国は有意な進展なし、または度合い悪化、という。


最下位10か国は、17のブルンジ・赤道ギニア・ハイチ・北朝鮮・リビア、16のイエメン、14のベネズエラ、13の南スーダン・シリア、12のソマリアとなっている。



図)腐敗認識指数2022


出典)Corruption Perceptions Index 2022


戦闘状態にあるロシアとウクライナはそれぞれ28の137位、33の116位。ウクライナはロシアの侵攻を受け戦っているが、汚職という観点からはロシアと似通っている。


アジアでは、最下位の北朝鮮に次ぎランクが低いのは、23で157位のミヤンマー、24で150位のカンボジアとアフガニスタン、25で147位のバングラデシュ、27で140位のパキスタン、31で126位のラオス、33で116位のモンゴルとフィリピンと続く。さらに34で110位のインドネシアとネパール。1980年代から外資誘致で経済成長を遂げたタイは、外貨不足で揺れたスリランカと同じ36で101位。


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください