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ソーラーシェアリングの可能性を見た!

Japan In-depth / 2023年2月28日 23時0分

営農家の関根文男さんに話を聞いた。関根さんは耕作地面積ではこの地区2番目だという。その広さは約17ヘクタール(17万平方メートル=東京ドーム約4個分)。「可能性はあるね。(自分の耕作地で)増やしてもいいくらいだ」。関根さんはそう話す。畑作と稲作、どちらが向いているかを問うと、稲作だという。これも少々意外だった。日照が少しさえぎられても収穫にそう大きな影響はないということか。



▲写真 営農家の関根文男さん ⓒJapan In-depth編集部


それ以外の課題としては、支柱があるため大型農機のサイズによっては使えない場合があることや、太陽光設備が農地を覆っているため、ドローンでの作業ができない、などが挙げられる。


それらの課題も、設備については実証実験の結果を踏まえ、支柱と支柱の幅や高さなどは変更することもありうるし、ドローンを低空で屋根の下の空間を飛ばす可能性も今後検討するとのことだ。



▲写真 トラクターで畑を耕す関根さん ⓒJapan In-depth編集部


日本は2030年のエネルギーミックスで、再生可能エネルギーは22~24パーセントが目標となっている。昨今、風力にばかり注目が集まるが、洋上風力はまだ端緒についたばかりだ。ソーラーシェアリングは農地という未利用の土地を使うことができるのでポテンシャルは高い。


火力発電のシェアは下げねばならないし、原子力発電は思ったように稼働できない状況で、太陽光発電の拡大をソーラーシェアリングで図ることができるのなら検討すべきだろう。


資源がない日本は、カーボンニュートラルを達成しようとしたら全方位でやらねばならない。誰かがそう言ったが、全くその通りだと感じる。


ソーラーシェアリングが普及するかどうか、ある意味日本の覚悟が問われている。


(了)


トップ写真:リエネソーラーファーム東松山太陽光発電所 ⓒJapan In-depth編集部




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