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北朝鮮の核挑発露骨化で緊張高まる朝鮮半島

Japan In-depth / 2023年3月6日 13時0分

一方、各部隊の政治部では、「党中央軍事委員会から予期しない命令を受けた場合、我が国家の終末を云々する敵対勢力に対して、地球の終末で答えるという信念をもって、訓練で高い政治的熱意を発揮し、高い評定成果を出さなければならない」とする政治教育を行っていると情報筋は伝えてきた。


 


2、米韓合同軍事演習再開で対北朝鮮圧迫強化


こうした中で、米韓両空軍は3月3日、韓国上空で合同訓練を実施したと韓国国防省が同日明らかにした。米空軍からはB1B戦略爆撃機が、韓国空軍からはF15K戦闘機とKF16戦闘機が参加した。


また米韓両軍は同日、朝鮮半島有事を想定した大規模合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」を、これまで最長の13~23日の11日間実施すると発表した。文在寅前政権時代に縮小された毎春定例の大規模な演習が約5年ぶりに復活することになる。期間中には大規模な野外機動訓練も行う。北朝鮮は2月、この演習計画に対し「持続的で前例のない強力な対応に直面することになる」としており、韓(朝鮮)半島情勢は一層緊張を高めている。


 韓国軍当局者は、ソウルの国防省で開いた合同記者会見で「北朝鮮の核・ミサイルの高度化と、最近起きた戦争・紛争の教訓など、変化する安全保障環境を反映したシナリオに基づき、(米韓)同盟の対応能力を一層強化する」と説明した。


 


3、強化された「斬首作戦」で「ゴーストライダー」登場


北朝鮮の挑発がステージアップされる中、米軍が「ゴーストライダー」と呼ばれる米特殊戦航空機AC-130Jを韓半島(朝鮮半島)に初めて出撃させ、北朝鮮の指揮部を除去する「斬首作戦」訓練を強化し、その様子を公開した。


韓国軍合同参謀本部によると、韓米特殊戦部隊は2月初めから3月初旬まで京畿道平沢(ピョンテク)のキャンプ・ハンフリーズと烏山(オサン)基地、全羅北道直島(ジクド)射撃場などで「チークナイフ(Teak Knife)」連合特殊戦訓練を行っているという。チークナイフでは特殊部隊が空中の火力支援を受けながら敵陣に浸透する形の訓練が行われる。爆撃誘導、人質救助のほか、有事の際、敵の指揮部を打撃する「斬首作戦」が含まれる。


その間、韓米は、北朝鮮を不必要に刺激しないため、同訓練をほとんど非公開で実施してきた。しかし今回は、軍当局が公式報道資料を出し、訓練の事実はもちろん、参加戦力、合同参謀本部議長の現場点検などを知らせた。韓国軍当局が同訓練の参加戦力などを公開するのは異例のことだ。


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