1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「アクティブシニア」理想の住まいとは

Japan In-depth / 2023年3月14日 23時59分

▲図 「グランクレール綱島」完成予想図 出典:東急不動産





2番目の特徴は「健康寿命の延伸」に寄与するサービスの提供だ。





日本では平均寿命と健康寿命が年々伸びており、まさに人生100年時代を迎えている。アクティブシニア層の最大の関心事は、まさに健康の維持であろう。









▲表 日本の平均寿命と健康寿命の推移(左が男性、右が女性のデータ)出典:厚生労働省





「聖マリアンナ医科大学」と連携した医療サポート体制や、「順天堂大学」監修の健康維持プログラムなどを導入するとしている。





前者においては、住宅内にあって医師と対面での健康相談やオンライン診療を受けることもできるという。健康不安は高齢者にとって最大のストレスだ。医療サポート体制が充実していることはこうした施設入居への大きなインセンティブになる。





また後者では、体操教室、体力測定会などに参加を促し、生活習慣病や認知症の予防改善などに取り組むという。「ロコモ予防運動プログラム」(ロコモ=ロコモティブシンドローム:身体能力が低下した状態)などに基づき「筋活」をうながす仕組みだ。これはとても重要だ。足腰が弱ると人間は一気に衰え、要介護への道まっしぐらとなる。健康維持がなにより重要であり、それをサポートする体制が整っていることは施設の価値を大いに高めるだろう。





■ 入居資格・費用





高齢者の仲間入りをしていないくとも、こうした施設に興味がある人は少なからずいるだろう。気になるのは入居にはどのくらいお金がかかるかだ。





入居時に終身にわたる家賃相当額を一括で払い、月額費用を軽減する「前払い方式」と、家賃を毎月払い、入居時の費用を軽減する「月払い方式」がある。





「月払い方式」だと、部屋の広さにもよるが、一番ベーシックな1Rの部屋で、敷金(月払い家賃x3カ月分)が入居時にかかり、月額費用としては、月払い家賃約25万円、管理費約7万円、サービス費約12万円がかかるとのことだ。





もう一つ気になるのは、介護保険制度の要支援・要介護の人は入居できないのか、という問題だ。こちらも質問してみると、要支援、要介護の程度により、「自立した暮らし」ができるかどうかが入居の基準になるという。





また、仮に入居時に健康でも、年月が経つにつれ要介護状態になる可能性はある。その場合どうなるかというと、要介護者用の別の施設に移り住むことになるとのことだった。













▲写真 「グランクレール綱島」建築現場 ⒸJapan In-depth編集部





この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください