北朝鮮のスパイを増殖させた文政権
Japan In-depth / 2023年4月4日 18時0分
その一方で、文前政権は国家情報院の対共産(対北朝鮮)捜査権を剥奪し、国軍機務司令部を解体して北朝鮮スパイを増殖させた。
最近スパイ容疑などで拘束された全国民主労働組合総連盟(民労総)の現職・元幹部らと済州・昌原地域のスパイ容疑者らが北朝鮮工作員に取り込まれたのは、ほとんど文政権時代だったのは偶然ではない。
金正恩政権に従属して媚へつらってきた文前政権は、スパイの温床となってきた民主労総を一貫して庇護し、北朝鮮スパイの増殖を手助けした。
今金正恩は、北朝鮮住民の飢え死をしり目に、韓国を攻撃する核爆弾を増産し、韓国・米国・日本などを脅迫しているが、一方でスパイたちを動員し、韓国の内情を詳細に調査することで、核脅迫を背後から支援させている。
■韓国公安当局が拘束した民主労総幹部の驚くべき「スパイ行為」
韓国公安当局が明らかにした全国民主労働組合総連盟(民主労総)の前現職幹部らのスパイ疑惑は想像を絶するものとなっている。
水原(スウォン)地裁は3月28日、民主労総組織局長、保健医療労組組織室長、元金属労組副委員長と組織部長の4人に対し、国家保安法違反の疑いで検察が請求した拘束令状を発行した。
国家情報院と国家捜査本部が1月18日午前、彼らの住居地と事務室などを家宅捜索した後に確保した証拠により、国家保安法上の目的遂行などスパイ疑惑が認められると裁判所が判断した。
勾留状には国家保安法容疑が明記されただけでなく、金品授受、特殊潜入脱出、鼓舞称賛、会合・通信、便宜供与の容疑も適用された。今年摘発された事件でスパイ罪が適用された令状が発行されたのは初めてだ。
29日、一部公開された彼らの具体的な容疑をみると驚くばかりだ。彼らは「支社」と命名した地下組織を作り、数年間にわたっておよそ100回もの北朝鮮指令文を受け取り、約30件の報告文を作成して北朝鮮に送ったことが分かった。
北朝鮮の指令文には、青瓦台(チョンワデ、当時大統領府)など韓国の主要国家基幹施設の送電網設備を把握し、麻ひさせる準備を指示した内容が盛り込まれていた。金正恩政権は、日の丸火刑式など反日感情を刺激し、進歩党(旧統合進歩党)の掌握と院内活動の推進、民主労総の梁慶洙(ヤン・ギョンス)委員長への支持など韓国の政治と外交への介入も指示していた。
特に、民主労総核心幹部A氏(53)は、2020年か21年にかけ数回にわたり、在韓米軍司令部がある京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)にあるキャンプ・ハンフリーズと烏山(オサン)の米空軍基地内に入り、主要施設と装備を撮影して21年6月に北朝鮮の対韓国工作組織(文化交流局)に渡した疑いが持たれている。
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