1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

水の如くしなやかに「新入社員へ贈る言葉」その4

Japan In-depth / 2023年4月5日 18時0分

水の如くしなやかに「新入社員へ贈る言葉」その4




澁谷司(アジア太平洋交流学会会長)





【まとめ】





・迷ったら、普通の日本人ならどのように言ったり、行動したりするか、考えると良い。





・ブルース・リーが残した言葉「Be water」は、水の如く柔軟性を持って生きた方が良いという意味。





・「日本人的」な言動をとり、「Be water」になれば、人生は拓け、楽に生きていけるのかもしれない。





 





私のささやかな人生経験から学んだ事をお話したいと思います。私は、実社会と異なるアカデミズムの世界でずっと生きて参りました。そのため、新入社員の皆様へ贈る言葉など、大それた事を申し上げられません。なぜなら、実社会とアカデミズムはかなりの乖離があるからです。





私が勤めていた拓殖大学でも、海外事情研究所という所は極めて特殊な部署した。真面目に研究さえしていれば、上司から文句を言われる事はありませんでしたし、先生達同士はフラットな関係ですので、上司に気を遣ったり、周りに気を遣ったりする必要もありませんでした。そして、嫌な仕事を押し付けられる事もなく、今、思えば、天国のような職場でした。





最近、つくづく思う事があります。それは、アカデミズムの世界でも、日本人がその世界を作っている以上、そこは“日本社会”なのです。したがって、「日本人的」な言動を行っていれば、周りの人達から好かれます。たぶん、周囲との摩擦も少なくなるでしょう。そして、そういう人が“出世”して行きます(大学の場合、学科長、学部長、学長等になりますと、研究する時間が取れなくなりますので、本当に“出世”する事が良いかどうかわかりませんが)。





私は「日本人的」な言動をずっと怠って参りました(性格的に尖っていました)ので、一時、アカデミズムの世界でも生きづらかったです。





しかし、ある時、ここは“日本社会”なので、「日本人的」に振る舞えば、きっと楽に生きられるのではないかと気付きました(今では、気付きが遅かったのが悔やまれます)。その後は、お陰様で、楽に生きて来られた感じがします。





もし、何か迷った時には、「普通の日本人ならば、どのように言うだろうか、どのように行動するだろうか」と考えると良いのではないでしょうか。





そうすれば、大過なく過ごす事ができると思います。困難と思える事も何とか切り抜けられるのではないでしょうか。おそらく、周囲から評価されるはずです。もし、出世を望めば、それが叶う可能性も高くなるでしょう。





更に、申し上げますと、早逝した世界的な映画カンフースター、ブルース・リー(李小龍)の語った言葉、「Be water」には非常に含蓄がありますので、紹介します。





この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください