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大阪市長選に出てきた維新の若手実力派? 【統一地方選特集その2】

Japan In-depth / 2023年4月8日 22時17分

 


□北野さんってそもそも誰?どういう人?


北野たえこさん。1959年10月29日、大阪市淀川区生まれ・育ちの63歳。大阪市議会議員を務めた北野禎三は父親である。地元の大阪市立塚本小学校、大阪市立新北野中学校、大阪府立北野高等学校を卒業。大阪大学人間科学部を卒業。2005年、元市議の父親の地盤を引き継ぐ形で淀川区補欠選挙において大阪市会議員に初当選。その後も5期連続当選。自民党大阪市会議員団副幹事長なども務めた。PTAや社会福祉協議会、体育厚生協会などの地域活動を進めてきた。日本ホッケー協会の副会長も務めている。地域に根差して、地道に活動してきた北野さんは「市民を分断するのではなく、協調を目指すリーダーとして役に立ちたい」と語る。


 


□北野さんの公約とは?


北野さんの政策はアップデート大阪のHPに載っている。北野さんの特徴は第一に、「大阪の先端的なテクノロジーを駆使」「先端医療×IOTを加速」「デジタルアート、e-スポーツ」などの文言が掲げられ、未来志向であることが特徴的である。かなり積極的である。第二に、「女性が活躍する都市の実現に向け、女性給与格差を是正し、女性管理職比率30%以上を目指す」など女性の視点での問題提起も行っている。


ただし専門家からすると、疑問も多い。「不登校・いじめなどの解消を図る」といっているが、解消できるのか?今までの違いは何なのか?と思ってしまった。市は平成27年「大阪市いじめ対策基本方針」を策定し、「いじめを受けた子どもの救済と尊厳」を最優先するという大阪市の基本理念で「いじめの未然防止や早期発見、いじめ事案の調査や早期対応、いじめによる重大事態への対処等に関するルール等の明確化に努めて」きたのだが、何が課題であり、どういったアプローチが必要なのか、具体的な問題解決策を提示しないと不十分であろう。


「減少」はできても、「解消」するといっているのだから、それだけのことは言及してもらいたい。解消を図る、は、解消に向けて頑張りますという解釈しかできない。


また、専門家として厳しい言い方をさせてもらうと、総合計画やゆめしまビジョンを策定するという公約については、計画やプラン作りで何が変わるのかという疑問を感じた。


「政令指定都市では唯一「総合計画」を策定していない大阪市」というが、総合計画があまりに効果的なものではなくなっているわけで、そこは地方行政の専門家ならわかるはずである。


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