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信頼を築け「新入社員に贈る言葉」その7

Japan In-depth / 2023年4月9日 18時0分

私が思い出す、「時間にルーズな人」は枚挙にいとまがないが、幾つか例を紹介しよう。





まず、大昔、メーカーにいた時、とある部署で一緒にペアを組んでいた人。この人は朝が弱いということで、絶対定刻に出社してこない。(定刻は8時半)私が朝8時に家に電話するとまだ寝ているということがしばしばあった。





来客が多い部署だったので、本当に大変な思いをした。ある時、応接室のランプがつきっぱなしになっていた。何時間もついている。そんなに長い時間、応接室を使っているのはおかしい。ということでだれかれとなく声を上げた。





「応接室1番、ずっとランプがついているけど、誰かいるの?」





すると私のパートナーが素っ頓狂な声を上げた。





「あ!私が案内したお客様だ!ずっと待っていらっしゃるんだ!」





「え?その人来たの1時だろ、今4時だよ?」





「上司に言うの忘れていたので、ずっと待ってらっしゃるんだと思います・・・・」





おいおい・・・一同、大騒ぎになったのは言うまでもない。頭を下げに行ったのは私だ。





もう一例。





これは記者時代の話。とある記者は朝が苦手。朝が苦手な記者というのもなんだかな、という感じなのだが、とにかく、記者には「夜討ち朝駆け」といって、朝もはよから取材現場に行かねばならないのだ。総じて取材対象より早くスタンバイしなければならない。





当然、朝6時、7時起きは当たり前。なのだが、某は起きてこない。で、これまた私が電話する羽目になる。





「おい、もう現場についてるんだろうね?」





「ふぁ~い、今、向かってまふ・・・」





こういう人は平気で嘘をつく。寝ぼけ声でバレバレだ。





「うそだろ、早く起きて現場に行って!!」





という調子だ。





まあ、他にも寝過ごして本番に穴をあけた、なんて人はいくらでもいる。その人たちは「いい加減」の烙印を押されてその後の人生を送っている。





1回くらいいいだろ、と思う人は、何回でも同じことを繰り返す。そもそもちょっとの遅刻ぐらい許してもらえるだろう、という甘い考えの持ち主だから、いずれ挽回できると楽観しているのかもしれないが、「それは、ない」。





「たった1回」の遅刻でも、他のメンバーの記憶にはしっかりと残るもの。「時間にルーズで約束を守れない人」というレッテルを一旦貼られたら、それを引っぺがすのにはとてつもない時間がかかると知って欲しい。





信頼を築くのは大変だ。信頼は毎日の積み重ねで時間をかけて築くものだ。しかしそれを失うのは一瞬だ。失った信頼を取り戻すには、それまでかけた時間の何倍もかかる。





「遅刻するな」、「やれと言われた仕事はほっぽり出すな」





この当たり前のことすら出来ないようでは、先が思いやられますよ。





そう、新人の諸君には言いたい。





トップ写真:イメージ 出典:d3sign/GettyImages




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