仏、年金改革施行へ デモ過激化
Japan In-depth / 2023年4月16日 13時33分
今後はデモ参加人数がさらに減少していくとみられるが、それでも年金改革に対するデモは継続されることとなっており、すでにSNCFなどは17日の木曜日にストをする予定だ。
◾️ マクロン氏の発言
マクロン氏は5〜7日の中国訪問時、「フランスは米中問題に巻き込まれてはいけない」とした発言をして波紋を広げたが、マクロン氏の発言は曲解できる部分があるのか、理解されないことが多い。そのため台湾の件に関しては、ブリュノ・ル・メール経済相が、アメリカのFOXニュースや、フランスメディアなどからインタヴューを受けて説明をし続けて対応していた。
ル・メール氏は、マクロン氏と多くの会合で常に意見を交換しており、マクロン氏の台湾に関する発言は、波紋を広げているような意図での発言ではないことを説明。そして、米国との関係はこれからもさらに強くなり、もちろんながら中国へのけん制は行っていくとしている。しかしながら、これ以上、紛争が増えることは望んでおらず、平和を願っていることは間違いない。
だが、台湾の発言からまだ幾日もたっていないのにもかかわらず、またもやフランス国内では、ノートルダム大聖堂の工事現場を訪れたマクロン氏の発言が問題になった。
4年前にノートルダム大聖堂が火災になり、5年で再建することを宣言したマクロン氏。4年間の工事で大きく前進したことを称えながら
「あきらめないこと、それが私のモットーです。Ne rien lâcher, c’est ma devise」
と言ったのが問題になったのだ。
というのも、この発言をした日が年金改革法案の憲法会議が行われる日であったため、「年金改革法案成立をあきらめない」という挑発と受け取られたのである。
話題がノートルダム大聖堂のことだったのに、どうして年金改革法案と紐づけるのだろう?と、多少こじつけ感がぬぐえないものの、フランスでは年金改革法案を念頭に言った言葉だというのが多くの人の解釈だ。それほどマクロン氏の発言には敏感になっている時期であったとも言える。
だが、この発言を受けて思い出されるのは、なんと言っても大統領選前にマクロン氏の妻であるブリジット夫人が発した言葉である。記者からの質問で大統領選のことを聞かれたときに、「一度、こう決めたら、最後までそれをあきらめず達成する人です」と答えていた。当時は、それを聞いたときには、そのあきらめない気持ちがあったからブリジット夫人と結婚できたのかと思いをめぐらしたものだが、実際の話、「絶対にあきらめないでやり通す」ことは、マクロン氏の性格でありモットーなのだろう。
この記事に関連するニュース
-
ノートルダム大聖堂、来月再開
時事通信 / 2024年11月23日 17時8分
-
ノートルダム大聖堂、来月再開=火災から5年8カ月―パリ
時事通信 / 2024年11月23日 16時56分
-
ノートルダム大聖堂再開記念 トークイベント開催!『現地パリからの映像と共に巡る大聖堂の歴史と建築』ゲストスピーカー:山名善之 教授(東京理科大学 創域理工学部 建築学科)
PR TIMES / 2024年11月21日 16時15分
-
仏極右ルペン氏、政権に退陣要求も 生活費高騰に予算対応なしなら
ロイター / 2024年11月21日 10時56分
-
フランスで急速に進む少子化の衝撃
Japan In-depth / 2024年11月18日 17時0分
ランキング
-
1金山労働者の追悼式、初開催=韓国側は不参加―新潟・佐渡
時事通信 / 2024年11月24日 16時25分
-
2「自爆営業」はパワハラ、厚生労働省が防止法指針に明記へ…企業へ対策促す
読売新聞 / 2024年11月24日 21時13分
-
3「死んでいるアヒルが増えている」 埼玉・行田市の農場で高病原性鳥インフルエンザ疑い 埼玉県内では今年初
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月24日 22時8分
-
4名古屋市長選挙、広沢一郎氏が初当選…河村たかし前市長から後継指名
読売新聞 / 2024年11月24日 21時49分
-
5実家は売春宿、ホステスを殺して15年逃亡…「松山ホステス殺害事件」福田和子の壮絶人生(1982年の事件)
文春オンライン / 2024年11月24日 17時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください