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欧州、エネルギー危機を回避

Japan In-depth / 2023年4月17日 23時0分

欧州のシンクタンク、エンバー(Ember)によると、欧州では2022年に風力と太陽光による発電が初めてガスと石炭による発電を上回ったという。これは脱炭素化に向けたEUの政治的コミットメントが功奏したことを示すものといえよう。欧州ではエネルギー危機に備えて、一時26基の石炭1火力発電所が再稼働の態勢となったが、そのうち実際に運転されたのは18%だった。





欧州は来年、化石燃料の使用を20%削減する見込みだとエンバーは予想。これは単年の削減幅としては最大となる。





米紙ニューヨーク・タイムスは、欧州ではガス価格の高騰とさらなる上昇の恐れから、ガス需要は減少傾向を示しており、今後、最大24%減ると予想されると報じている。。





◇ロシアの脅迫の試みは失敗





コラムニストのポール・クルーグマンはニューヨーク・タイムズのコラム欄に、欧州はロシア産ガスの喪失の影響を見事に克服したと指摘。欧州各国政府は、価格の急騰に直面する消費者の苦境を緩和するための財政支援などによって対処したとした。





一方、欧州外交関係評議会は、「ロシア政府は、ガスの供給を手控えることによって、EU加盟各国を脅そうとしたが、失敗した」と強調した。





クルーグマン氏はまた、「我々が今、眼にしているのは欧州が最悪の事態の中で、(再生可能エネルギーへの)エネルギー転換を行っているということだ」と強調した。





欧州ではウクライナ戦争が誘発するかに見えたエネルギー危機は起こらず、それどころか再生可能エネルギーへの転換による脱炭素化が進展しているようだ。





(了)





トップ写真:ルブミンLNGターミナルが正式に開港(2023年1月14日、ドイツ)出典:Photo by Norbert Fellechner - Pool/Getty Images




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