富山マラソンと「正面突破」の精神 「高岡発ニッポン再興」その71
Japan In-depth / 2023年4月20日 11時55分
合格の翌日、彼女に思いを告白しようとして会いました。「おめでとう」の笑顔の後に、彼女の口から飛び出したのは、彼氏の話題でした。ずっと聞き役に徹しました。結局気持ちを伝えられずに、夜空を見ながら、涙が流れました。
大学生活では、ラグビーのサークルに身を置きながら、もっぱら関心事は世界でした。作家、沢木耕太郎の「深夜特急」に憧れ、一人で放浪の旅に出たのです。3カ月かけてインドからギリシャまでバスや列車の陸路で旅行したり、中国大陸を1カ月以上彷徨ったりしました。その時はちょうどバブル期です。日本の浮かれた大学生と、イラン・イラク戦争で、戦闘しているイランの若者たち。戦争や貧困、差別の問題などを必死に考えました。
就職先として目指したのは、新聞社でした。しかし、4年生で受けたマスコミは全滅。就職浪人しても、思いはかないません。そして、一般企業に半年身を置きながら、再び狙いました。吉報は、時事通信でした。
それから、マスコミ生活です。テレビ朝日に転職しましたが、いつも全力投球してきました。「日本一の経済ジャーナリストになろう」。「政治経済中心の史上最強の報道番組を作ろう」。「震災後の日本人の生き方を示唆する本を書きたい」。様々なことを目論みました。非才だけに、空振りもありましたが、芽が出たこともあります。何をするにしても、挫けずに前を向いて前進するしかありません。
高岡に帰って3年目です。市議会議員として日々活動しています。市民の皆さまありがとうございます。今年の富山マラソンはタイムを目指しません。完走し、喜びを皆さんと分かち合いたいですね。応援よろしくお願いします。
(関連記事 盲目ランナーも 富山マラソンで見えた別の風景「高岡発ニッポン再興」その39)
トップ写真:去年の富山マラソン会場に集まるランナーたち(富山県、高岡市)筆者提供
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