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サービスとマナーについて 正しい(?)休暇の過ごし方 その4    

Japan In-depth / 2023年5月11日 18時0分

 Serviceという英単語は本来「奉仕」と訳されるので、神に祈りを捧げるミサの別名もサービスだし、職業軍人のことを、国に身命を捧げた人という意味でServicemanとも言う。


 語源はラテン語のServusで、なんと奴隷のことだ。スレイブ(奴隷)、サーバント(下僕)なども同根の単語だということになる。


 こう述べると今度は、金を払う側である客が、どうして店に気を遣わなければいけないのか、といった態度を肯定していると誤解されるかも知れない。


 とりわけわが国では、国民的歌手と称された三波春夫がステージで


「お客様は神様でございます」


 と言ったことから、サービス業の人たちを不当に見下す傾向に拍車がかかった、という面もあるのではないか。


 これもこれで誤解なので、当人がTVで語ったところに依れば、あの文言はなにも客の好き勝手を容認する意味ではないのだそうだ。


 芸事とは本来、神様にお目にかけるものであったので、ステージに立つ時は、お客様を神様だと思い、常に最高の芸を見ていただかねばならぬ、と自分に発破をかける意味の言葉だったという。さすが、一流の人は考えつくことも違う。


 少しばかりの評判を鼻にかけて、サービスのなんたるかを忘れた飲食店にも、職人や商売人の迷惑を一顧だにせず、不衛生な行為に及ぶような客にも、この言葉が届くとよいのだが。


 


(正しい(?)休暇の過ごし方その1、その2、その3)


トップ写真:調理をする寿司職人(本記事とは直接の関係はありません)   出典:wanessa-p/GettyImages


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