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米タイム誌の岸田総理評に違和感

Japan In-depth / 2023年5月16日 23時0分

5月21日日曜日 韓国大統領、欧州委員会委員長とEU大統領と会談





【広島サミット後、欧州委員長と欧州理事会常任議長(EU大統領)が訪韓するそうだ。韓国が北朝鮮や中国ではなく、欧米など世界に目を向けていることを素直に評価したい。前政権では考えられないような動きが続いている。】





今週の最大関心事は勿論、G7広島サミットである。ところが、先週米誌タイムが報じた岸田首相特集記事が妙な具合になっている。当初の見出しが日本政府の抗議で変更された、と日本メディアは報じたからだ。岸田首相が「平和主義だった日本を軍事大国に変える」とあった見出しが、その後「国際舞台でより積極的役割を持たせようとする」に変更された、というのである。 





英語の見出しにあったmilitary powerを、誰かが「軍事大国」と訳したために、それが独り歩きした。日本語記事では、タイム誌が英語で岸田首相を「軍国主義者」の如く報じた、ことになってしまったのだ。何故日本語ではこんな記事になるのか?この続きは今週の産経新聞コラムをお読み頂きたい。





結論だけ書こう。タイム誌の記事の核心は「岸田首相の広島サミットでの使命は、歴史に学び、今後日本に降りかかる様々な試練を乗り越え、日本の生き残りを図ること」だと理解した。





岸田首相は、タイム誌の主張のように「平和主義を放棄」しているどころか、「平和主義を進化」させていると思う。英文記事が日本語に誤訳され、原文を読まない書き手が的外れの記事を書く日本の報道は、悲劇というより喜劇に近い、ということだ。お粗末な話である。





〇アジア 





先週は、14日のタイ総選挙では、革新系野党第2党が躍進し、独走していた最大野党が伸び悩んでいるらしいと書いたが、今回はその第2党が第1党となり、タクシン元首相の娘率いる第1党と連立を組むらしい。だが、軍が黙っている訳はない。上院議員の大半は親軍部だそうだから、連立政権の行方は前途多難ということだ。





〇欧州・ロシア





欧州で健康不安説といえばプーチンだが、実はベラルーシ大統領にもあるらしい。同国国営通信は、一週間ぶりでルカシェンコが公務を行ったと報じたが、AP通信はSNSアカウントに投稿されたルカシェンコの公務中の映像について「異常にかすれ、弱々しい声で話していた」と指摘しているそうだ。政治って、命がけなのね。





〇中東





トルコ大統領選挙はエルドアン、野党統一候補とも過半数を獲得できず、28日に決選投票が行われるらしい。エルドアンが生き残るか、退陣するかは大問題だが、数字の上ではエルドアンが負ける可能性も出てきた。しかし、こういう時のエルドアンは最も手強い。エルドアンが変な形で再選されることは、トルコにとって吉か凶か?





〇南北アメリカ





米国務省が発表した「各国の信教の自由に関する年次報告書」は、中国が「人権と信教の自由を侵害している世界で最悪の国の一つ」と指摘し、ウイグル族に対して「ジェノサイド=民族大量虐殺」を続けていると非難した。ところで、日本政府は米国と同様、中国の対ウイグル「ジェノサイド」を批判できるのか?うーーん、難しいところである。





〇インド亜大陸 





特記事項なし。今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所に掲載する。





トップ写真:記者会見に臨む岸田首相(2023年3月17日、東京・首相官邸)出典:Photo by Yoshikazu Tsuno - Pool/Getty Images




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