1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

侍ジャパン世界一、テレビ地上波ライブ中継がなかった!①

Japan In-depth / 2023年5月18日 18時0分

▪️アメリカが本気を出し、スター軍団チーム人気で放映権料が高騰


 アメリカが本気のメジャーリーグ・スター選手をそろえた。人気・ビジネス価値ともに高まり、その結果TV放映権料が高騰した。


放映権料のアップは放送局の財政規模、政治的パワーともに大きいアメリカのテレビ局がつり上げた面もある。また日本では、競輪・競馬など公営ギャンブル以外は禁止されている。海外は異なり、スポーツがギャンブルの対象になっている。それも関係しているとも指摘されている。


 日本のWBC中継2局は高視聴率を上げたが、広告・スポンサー収入でも採算的に苦しい。コロナ禍もあり、近年インターネット広告が急激に伸び、テレビコマーシャルの広告出稿が伸び悩んでいる。このため他の民放は撤退か。


▪️NHKが中継なし


 受信料を徴収するNHKが中継していれば、全国をカバーできる。公正中立、ビジネスに特化した広告宣伝やコマーシャルが禁止されている。放送法64条1項は、「受信契約」を締結と受信料支払いを定めているが、受信料制度への批判、受信契約者の減少などで受信料値下げが決まっている。2023年度の予算はマイナス280億円の「赤字予算」だった。WBC中継から手を引いた本当のところは定かではないが、尾を引いていよう。


▪️人気スポーツの過剰なビジネス化と利権マネーの寡占


 近年、人気スポーツが過剰にビジネス化している。一部の競技主催団体と周辺事業者に対する利権マネーの寡占化が問題になっている。


東京オリンピックでは、みなし公務員とされる大手広告会社出身のスポーツコンサルが、イメージキャラクター入りなどを目指す大手企業からの賄賂スキャンダルがあった。開催費用が膨らむ一方で、ファンにもそのツケが回って来る。


選手の妥当な報酬・待遇改善や環境の整備は当然だが、ごく限られた人気競技のプロスポーツ・スーパースター選手への天文学的な報酬額アップの是正も必要だろう。地上波TVだけでなく、世界の有料衛星・オンライン放送などの放映権をめぐる過熱・過当競争を招いている。


そうした複雑かつ巨大な背景がグローバル的に横たわっていることに目を向ける必要がある。次回は巨大化し、複雑化した多様なメディア社会の背景にも目を向けたい。


②へ続く


トップ写真:トラウトとの一騎打ちを制し、マウンド上で喜びをあらわにする大谷選手 2023年3月21日 アメリカ フロリダ州 ローンデポ・パーク


出典:Jasen Vinlove/Miami Marlins / Getty Images North America


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください