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仏、移民法改革で議論続く

Japan In-depth / 2023年6月3日 23時0分

共和党のシオッティ氏が、「フランスに移民が多すぎて、フランス語教育や社会統合教育が十分にできない」と主張していたが実際にフランス人は移民が多すぎると感じているのだろうか?このアンケート結果では、フランスには移民が「多すぎる」と感じているのは56%で過半数をこえている。しかし、反対に40%は「ちょうどいい」と感じているという結果がでた。





だが、このアンケートに答えた人の半数が、移民の割合が実際の数字よりも多いと見積もっていると指摘されている。アンケートに答えた人の50%は、フランスでは人口の11%以上が外国人、つまりフランス国外で生まれた人々と考えているが、しかしながら2021年に出されたINSEEの調査結果によれば、総人口に占める移民の割合は10.3%だった。実際の話、地域により外国人が住む割合は違ってくることもあるものの、実際よりも多くいるように感じていることは間違いないようだ。





このように、このアンケートの結果を見る限りでは、共和党がいうことには一理あり、EUの移民規定にそった法案と大多数のフランス国民が希望してることとは、すれ違っている部分があることがわかるだろう。





こういったアンケート結果も考慮にいれながら、今後、話し合いを進めて妥協点を探っていくことになる。6月末までにまとめることができるかどうか、それともまた延期になるのか、今後の動きが気になるところである。





<参考資料>





「エリック・シオッティ フランスの新移民対策法について語る」





「移民法案:政府の試行錯誤を5つの日程にまとめてみた」





「移民法:ジェラルド・ダルマナン氏、共和党の法案に『協力』することを提案」





「移民:オリヴィエ・ヴィラン氏が左派に呼びかけ『傍観者でいるな』」





「エリック・シオッティ:移民と国内法について『何よりも優先すべき』」





「移民:共和党(LR)は2つの方法を発表。1つは『コントロールの回復』」





「移民:フランス国民の85%が有罪判決を受けた外国人に対する『二重刑』の復活に賛成」





トップ写真:移民法案に抗議するデモ行進をする秘跡労働者と人権活動家たち。(2023年4月29日 フランス・パリ)出典:Pierre Crom/Getty Images




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