米国防長官「中国の脅威には倍返し」
Japan In-depth / 2023年6月7日 7時0分
6月8日木曜日 イタリアで伊独首脳会議、米国で米英首脳会議、仏議会が年金開始年齢延長問題を審議
【首脳会議ではそれぞれの二国間の懸案が議論されるのだろうが、フランス議会の審議の方が気になる。あれだけ大反対の中で通した法律を議会が再び審議するのか?詳細は分からないが、マクロンは大丈夫なのか?】
6月12日月曜日 イスラエル・ネタニヤフ首相の収賄裁判に野党党首が証言
【イスラエルは相変わらずだが、来週はちょうどその日にイスラエルを訪問している。来週はパレスチナ問題を書くことにしよう。】
今週の焦点は何と言っても先週末にシンガポールで開かれた恒例の「シャングリラ会合」だ。BBCはこのアジア安全保障会議に出席したオースティン米国防長官と李・中国国防部長が「2日のオープニング・ディナーで握手し短く言葉を交わしたものの、実質的なやりとりはなかった」と報じた。
一方、3日には、米加海軍艦艇が台湾海峡を航行中、中国海軍駆逐艦が米艦艇に接近し「安全ではない」操縦を行ったのに対し、中国は米加が「意図的にリスクを誘発している」と批判したそうだ。米国はこの李国防部長を2018年に制裁対象としており、中国は制裁解除がアメリカ側との会談の前提条件だとしている。
日本では、国防長官が「紛争は差し迫ったものでも必然的なものでもない」「米国は新たな冷戦を望んでいない」「今こそ話し合うべき時だ」と述べ、中国側が「米国が台湾への支援と域内への軍配備、同盟の構築により対立をあおっている」と反論したと報じているのだが、うーーん、シャングリラのtakeawayはこれではないぞ。
安全保障の専門家であれば、シャングリラ会合での重要演説や声明ぐらい読破する。この記事を書いた記者は恐らくこれらを精読していないのではないか。何故なら、ここで報じられている内容には何ら新味がなく、特に、オースティン長官演説の中の最重要部分には殆ど触れていないからだ。彼らは一体何を読んでいるのだろう?
おいおい、それでは何が重要なのか?とお叱りを受けそうだ。詳細は今週のJapanTimesに書くつもりなので、ここではザクっとしたことしか書けないが、簡単に言えば、米国は今回、インド太平洋地域での同盟システムを実質的に強化することに、ようやく着手し始めた、ということである。
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