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出町譲「高岡発ニッポン再興」その84 1年前に個室整備、突然の産科廃止ナゼ

Japan In-depth / 2023年6月28日 11時0分

高岡市では、富山大学から派遣打ち切りの連絡を受けた後、病院長が金沢大学に医師の派遣を要請しました。市民を守るために粘り強さが大事です。そこで質問しました。産科医の派遣について今後、富山大学や金沢大学以外の大学へも派遣を依頼すべきではないでしょうか。





病院長は、市民病院について、富山大学と金沢大学の医局から医師の派遣をしていただき、長い関係性があったと指摘。その上で、「産婦人科の医師は、他の大学でも同じように不足している状況にある。これまで全くつながりのない大学に依頼し、医師を派遣してもらうことは極めて困難であると考える」と答弁なさいました。





つまり、「極めて困難」という言葉を使いながら、依頼はしないと示唆したのです。





私は思わず再質問しました。「困難というのは、依頼しないという意味なのか」。





そこで、病院長は、富山大学が高岡市民病院と厚生連高岡病院の2つの病院に医師を派遣している現状を説明しました。そして、「病院長の立場としては残念」だが、仮に自分が富山大学の教授の立場であっても、医師を集約化するのは大事と語りました。つまり、医師の立場からすれば、派遣打ち切りは仕方がないというのです。





私は今後、市民病院の在り方については、議論しなければならないと考えています。病院長の言葉も理解できます。人口が減っている現状を踏まえると「集約化」は急務になっています。その時、市民病院の在り方自体について、市民と行政が議論して、大きなビジョンを描くべきなのです。大学側の事情で、ずるずると診療科がなくなるというのは、危険だと思っています。





(その83の続き。その85に続く)





トップ写真:高岡市民病院(出町譲氏提供)




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