1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

オランダ・ヘルスケア政策「健康寿命を5年伸ばす」メディアツアー報告1

Japan In-depth / 2023年7月9日 7時0分

オランダ・ヘルスケア政策「健康寿命を5年伸ばす」メディアツアー報告1




安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)





【まとめ】





・オランダ企業庁主催のメディアツアーに参加、先進企業などを取材。





・ヘルスケア部門は、30年までに健康寿命を5年伸ばすことを目指す。





・官民連携を強化し、ヘルスケア/ライフサイエンス産業育成を推進。





 





「大阪・関西万博」の開催が2年後の2025年と迫ってきた。2005年に開催された「愛・地球博」に続き、20年ぶりに日本で開催される国際博覧会だ。





今回、オランダ王国企業庁主催のメディアツアーに参加したので概要を報告する。





■ テーマは「コモングラウンド」





オランダ館のテーマは「コモングラウンド(共創の礎)」。それは、「共感し分かち合うこと」であり、「新しい価値を共に生み出すこと」なのだという。





パビリオンのデザインは、中央に日の出を現すとともに無限のクリーンエネルギーを象徴している“man made sunー次世代への太陽”と呼ばれる球体が設置されていて、ひときわ目を引く。





さて、オランダといえば風車だが、国土の4分の1が海面下にあるため、何世紀もの間、水害と戦ってきた歴史がある。異なる人種、宗教、文化、国境を越え、一丸となって共通の目標である「治水」システムを完成させた。





「コモングラウンド」とはそうしたオランダの歴史の中で培われてきた理念なのだろう。今回のオランダ館は、同じ課題に向かって共に手を取り、革新的で持続可能な解決策を生み出そう、と呼びかけているのだ。





■ ヘルスケアの取り組み





ツアー初日は、オランダ企業庁の健康・福祉部門である「Health Holland」エグゼクティブディレクター ニコ・ファン・メーテレン教授/博士がオランダのヘルスケア政策を紹介した。









▲写真 Health Hollandのエグゼクティブディレクター ニコ・ファン・メーテレン教授/博士(2023年7月3日オランダ・デンハーグ)ⒸJapan In-depth編集部





メーテレン氏はオランダの目指すヘルスケア政策を、「+5、-30」と紹介した。





「+5、-30」とは、2040年までに国民の健康寿命を5年延ばし、社会経済的最下位グループと最上位グループの間の健康格差を30%減少させることを意味する。そうした中、ヘルスケアの分野で働く人は現状、市民の6人に1人(約17%)に過ぎないとも述べた。





Health Hollandのミッションは4つ。





ミッションⅠ:ライフスタイルと住環境





この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください