失われつつあるアメリカのソフトパワー
Japan In-depth / 2023年8月9日 7時0分
この点については今週のJapanTimesに書いたので、こちらもご一読願いたい。
〇アジア
台湾訪問中の自民党副総裁が、「台湾海峡での戦争を回避するために、抑止力強化に向けた『戦う覚悟』が重要だ」と訴えたそうだ。ある意味で正論なのだが、実に隔世の感があるではないか。こんなこと10年前でもあり得ない、実に「思いもよらない」出来事である。日本の政治指導者はかくも変わったのか。
〇欧州・ロシア
7月下旬にクーデターが起きたニジェールで実権を握った軍事政権がロシアの「ワグネル」に支援を依頼したと報じられた。なるほど、さすがプリゴージン、ニジェールの政変にも絡むとは実にシブトイ奴だが、それにしてもこんなこと長く続けられるのか、大いに疑問である。
〇中東
米国の第26海兵遠征部隊(MEU)が湾岸地域に派遣され、ホルムズ海峡で商船の拿捕を続けるイランの抑止に当たるという。やっぱりね、二年前、米軍がアフガニスタンから撤退した際、「米国は中東から撤退する」と言っていた識者たちはどう思うのだろう。少なくとも米軍は「湾岸地域」から撤退していない、これが現実である。
〇南北アメリカ
米大統領選挙に出馬する予定のデサンティス・フロリダ州知事が、2020年の大統領選でトランプ前大統領は「敗北した」と述べたことが、大きなニュースになっている。しかし、世論調査ではトランプとデサンティスはほぼダブルスコア、デサンティスに勝ち目はないというのが現時点での相場観だが、トランプ人気も過大評価できない。
〇インド亜大陸
特記事項なし。今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
トップ写真:マクラーレン・パークのユニティ・フェアにて、ヒッピーの家族ら (1976年3月21日カリフォルニア州サンフランシスコ)出典:Photo by Janet Fries/Getty Images
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