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高校野球の弊害について(上)日本と世界の夏休み その2

Japan In-depth / 2023年8月12日 23時0分

 そうではあるのだけれど、全国の高校野球部員にとって「甲子園」というのは、単なる会場の名前にとどまらない特別の意味を持っている。その理由について、今さらくだくだしく説明する必要はないだろう。


 やはりここは、新たに「甲子園ドーム」を造るか、開催時期を変更するしかなさそうだ。


 他のスポーツに目を向けると、例えば高校サッカーは「新年の国立競技場」が決勝戦すなわち大会のハイライトであるが、予選はすでに始まっている。


 ご案内の通り、サッカーは野球よりもはるかに運動量が多いスポーツなので、前々から、試合中の給水などの対策が講じてはいるが、それでもなお、日程の見直しを求める声が聞かれるのが現実だ。


 もう一つ問題なのは、民間企業が主催する高校生のスポーツ大会を、NHKが全試合中継していること。


 なにが問題なのか、と思われた向きもあるやも知れないが、盛夏で他にあまりスポーツの大会がなく、なおかつ夏休み中なので多くの人をTVの前に釘付けにできる。


 もちろん、需要があるから中継が続けられるわけだが、そのために選手の安全がないがしろにされてよいとは、私にはどうしても思えない。


 現実に今年の大会で起きたことだが、NHKの中継に際して「熱中症アラート」と称する字幕が出て、外出を控えるようにと呼びかけていたのだが、肝心の画面では体調を崩した選手がチームメイトの肩を借りてひとまずベンチに戻るシーンが中継されていた。もはやブラックユーモアではないか。


 いすれにせよNHKで中継されることによって、高校野球が最も注目度の高い高校生のスポーツの大会となっていることは争えないだろう。


 私見ながら、そうであるがゆえに弊害も色々と生じているのではないか。


 具体的にどういうことかは、次回。


その1はこちら。


トップ写真:阪神甲子園球場 ⒸJapan In-depth編集部


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