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「高岡発ニッポン再興」その96 番外編 戦争を考える③ ポツダム宣言受け入れの条件は

Japan In-depth / 2023年8月17日 7時0分

この太田発言は、重要な意味を帯びています。阿南が総辞職要求に同調していたなら、内閣が総辞職し、軍事内閣を組閣する可能性があったのです。そうなれば、ポツダム宣言受け入れというのは、水泡に帰す。本土決戦がいよいよ現実味を帯びるのです。





しかし、阿南は聞こえないふりをした。それは一種の“腹芸”でした。この閣議の最中にも、阿南は陸軍の部下から呼び出され、クーデター計画を突きつけられていたのです。それは、内閣を倒し、軍事政権を樹立。全国に戒厳令を敷こうというものです。





閣議では阿南は徹底抗戦を訴えたものの、総辞職については同調しなかった。この戦争を終わらせるのは貫太郎しかいないと思っていたのです。





それにしても、私は阿南という人物は歴史上、もっと評価されていいと思っています。陸軍大臣を務めながらも、陸軍のクーデターを抑え込む“腹芸”。軍人なのですが、すごい政治家だと実感します。





(97に続く)





トップ写真:イギリス首相ウィンストン・チャーチル、アメリカ大統領ハリー・S・トルーマン、ソ連指導者ヨシフ・スターリン、ドイツ・ポツダム(1945年8月2日1945年)出典:Photo by Imagno/Getty Images




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