1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「高岡発ニッポン再興」その97“ランドバンク”が想定外・・・次々賑わいスポットが

Japan In-depth / 2023年8月19日 17時0分

また、街中に小さなワイナリーもできました。こちらは、映画館跡地です。建物は長く放置され、老朽化が進んでいたので、市は特定空き家に認定。NPO法人が解体しました。通常、特定空き家に認定された場合、所有者が解体するのですが、NPO法人の会員が立て替えました。返済が始まっているといいます。





ワイナリーを経営するのは、大阪府出身の若手醸造家です。この人を応援したいとして、NPO法人の理事長も務める山形第一不動産社長の渡辺秀賢さんが動きました。ワイナリーの建物を建設したのです。





昨年度だけでもNPO法人が関与して空き家や空き地を利用した店舗などは6件オープンしました。NPO法人「かみのやまランドバンク」は官民問わず、スペシャリスト集団なのです。空き家を使って何かをしたい人に、プロ集団がアドバイスしています。





また、実際の空き家を使えるレンタルスペースの貸し出しと、マルシェへの出店機会も展開しています。いきなり開業するのはためらう人もいるからです。「お試しで練習の場として使ってほしい」そうです。





上山市はNPO法人に対して、200万円ほど補助しています。しかし、鏡さんは「寄付なども増やして、行政の補助金を少しずつ減らしていきたい」と語ります。そして、上山市の理想像として、「リノベした個性ある店舗があって、平日でもふらっと歩ける街にしたい」と話します。ちなみに鏡さんはNPO法人「かみのやまランドバンク」の副理事長です。





鏡さんの話を聞いて、痛感しました。街は変わるんですよ。熱量のある住民と市職員がいれば、できないことはないのです。さて、我が町高岡市。空き店舗がずらりと並ぶ現状ですが、悲観することはありません。さまざまな知恵と工夫、そして熱量で、変わるのです。





トップ写真:山形県上山氏のリニューアルした共同浴場(筆者提供)




この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください