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中国、AI技術で米の後塵拝す

Japan In-depth / 2023年8月24日 17時0分

UAEは、自分たちでコンピューティングパワーとコンピューティング人材を所有・育成し、自分たちのプラットフォームを持ちたいという事で決断を下したという。


世界の一流ハイテク企業がこの希少なAIチップの調達に躍起になっている。湾岸の2国も国有コングロマリットを通じて大量のNVIDIAチップを購入した。


実際、NVIDIAのH100チップは「生成AI」の95%市場を独占しているため、ChatGPT(高度なAI技術によって、人間のように自然な会話ができるAIチャットサービス)のようなAI「大規模言語モデル」を開発するにはH100・A100チップが必要(d)である。


中国政府はすでに数年前から半導体とAI開発に全力を傾けており、2018年の米中貿易戦争が勃発した時は“宣伝戦”の真最中だった。


当時、中国で有名な李開復(台湾生まれの米国人計算機科学者。現在、中国・北京を拠点して活動。元グーグルの管理職にあった)は「5年後には中国のAI技術が米国を追い越すだろう」と述べた。他方、エリック・シュミット元グーグルCEOはさらに明確に次のように予言した。「2020年、中国AIは米国と肩を並べるようになり、2025年には米国を抜いて2030年には全世界を掌握することになる」と。


新型コロナ流行前の2020年初頭まで李開復とシュミットは同じ予言をしていた。けれども、昨年11月「ChatGPT」が登場し「生成AI」ブームが世界中に巻き起こったが、「ChatGPT」は中国に現れなかった。つまり、李開復とシュミットの予言は、はずれたのである。


目下、中国の 4 大IT企業は未だ「大規模言語モデル」のトレーニング用として低性能のNVIDIAチップを入手することしかできない。習政権が行っている統制経済が自由主義経済に劣るのは、明らかではないだろうか。


今後、NVIDIAは GH200チップを来年第2四半期に発売する予定(f)である。


中国4大企業が発注した10億米ドル(約1450億円)のA800チップは今年末までに出荷される。その後、まもなく米国で使用される最新のAIチップはGH200となるだろう。米中のAIをめぐる技術格差はますます広がるに違いない。


〔注〕


(a)『新浪財経』


「メディア:バイドゥ、テンセント、アリババなどが50億米ドルのNVIDIA製チップを発注」


(2023年8月10日付)


(https://finance.sina.cn/2023-08-10/detail-imzfscti7125064.d.html)。


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