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「野球中華思想」を排す(上)スポーツの秋2023 その1

Japan In-depth / 2023年9月25日 18時0分

世代によって温度差はあるようにも見受けられるが、今も日本の企業社会では「直球勝負」「逆転ホームラン」「ワンポイント・リリーフ」といったように、野球用語がビジネスの世界に浸透した例は枚挙にいとまがない。





私自身は、こういう表現は好まない。理由は簡単で、そこには





「野球に例えれば話が分かりやすくなる」という安易な発想が見て取れるからで、その発想のさらに前提となるのは、日本のサラリーマンは誰もが野球に関心を持っているに違いない、という決めつけだと考えるからだ。





岡田監督は、確かに優れたリーダーであろう。





ただしそれは野球の監督として才能を発揮したし、さらに言えば(身も蓋もない言い方になるかも知れないが)、たまたま20代の、活きのいい若手が台頭してきた時期に監督として起用されたという幸運もあるのではないか。外国人の野手は、とても年俸に見合っていると言えない成績だったが、それでも打線をほぼ固定できていた、というように。





この先、阪神タイガースが日本一になったりしようものなら、岡田阪神に学ぶなんちゃら、みたいな「ビジネス書」が現れるかも知れない。





それのなにがよろしくないのか、次回もう少し掘り下げてみる。





トップ写真:国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップのチュニジア戦で日本の勝利を祝うため、道頓堀の橋から飛び降りるサポーター達(記事とは関係ありません)2002年6月14日 大阪府大阪市 出典:Photo by Koichi Kamoshida/Getty Images




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