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日本のサポーターよ、原点に戻れ スポーツの秋2023 その4

Japan In-depth / 2023年10月1日 11時0分

それにしても、日本のディフェンダーがドイツ代表を吹っ飛ばす光景が見られようとは……と感動した。





データを見ると、サネ(ちなみにドイツ生まれだが、元セネガル代表を父に持つアフリカ系である)は身長183㎝、体重80㎏。対する冨安は187㎝、84㎏。ひとまわり大きいが、当たりの強さは単純に体重差だけでは決まらないし、スピードに乗った状態で正確に肩と肩を当てるのはなかなか難しい。ペナルティエリアの中だから、ひとつ間違えばファウルを取られ、PK献上というリスクもあった。





図抜けたフィジカルに加え、判断力と勇気を兼ね備えていなければ、あれはできない。





日本サッカーが、今もって「アジア以上、世界未満」というレッテルを返上できずに射るのは、システマティックな戦いぶりではアジアで一頭地を抜く存在だが、1対1のガチンコになると白人、黒人、ヒスパニックに対して分が悪いからだと言われる。





この点でも、最近の日本代表は当たり負けしない選手が増えているし、なによりヨーロッパのトップリーグでもまれている者ばかりなので、別物のチーム力になってきた。





国際的な評価もうなぎ登りで、21日に発表されたFIFAランキングは19位。ベスト20にカウントされたのは初めてのことである。





もっともこのランキングというのは、単純に戦績だけではなく、国際Aマッチの主催回数とか様々な要素が組み込まれるので、強さの指標としてはあまり当てにならない、と前々から言われている。たとえば南米の強豪チリは36位でエジプトよりも下だし、アフリカの強豪カメルーンは41位という具合だ。





話を10日の試合に戻して、今やスペインで存在感を増してきている久保建英はベンチスタートで、後半15分だけの出場にとどまったが、なんとその15分間で2本のゴールをアシストし、ドイツに引導を渡した。試合後のインタビューでは、先発だと思っていた、としながらも、





「それだけ競争(先発を勝ち取るためのハードル)が高い、ということでしょう」





と前向きな発言も聞かれた。22歳にして、ひとかどの人格者になっている。間違いなく次世代の司令塔だ。





冨安も24歳とまだ若いし、ケガが多いという不安材料はあるものの、次のワールドカップが今から楽しみではないか。





このような「爆上げ」の気分に水を差してくれたのが、19日に飛び込んできた、浦和レッズが2024年度の天皇杯参加資格を剥奪されたというニュースである。





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