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かっこいい喫煙者でありたかった たまにはタバコの話でも その2

Japan In-depth / 2023年10月19日 17時0分

当時はまた、低タール・低ニコチンを売り物にする銘柄が相次いで発売されていたが、私は見向きもしなかった。そんなに体のことが心配ならば、さっさと禁煙すればよいのだ。





実際に色々と読んでみると、ニコチンやタールの含有率が低いタバコほど「体に悪くない」というのは誤解らしいのだが、専門家でもないし、その話はひとまず置く。





ライターも、学校に通っていた頃は日本から持参したジッポーを使っていたが、現地発行日本語新聞に職を得て、さらには『地球の歩き方 ロンドン編』を造るなど、金回りが多少よくなった際に、ダンヒルの本店で銀色のガスライターを買い求めた。





よく言えば自分へのご褒美だが、ここまで読まれた読者はすでにお気づきの通り、なにごとも「形から入り、形にこだわる」のが私の生き方なのである。





このダンヒルは、ロンドンの自宅が窃盗被害に遭ったことで、以来、再会を果たせないままでいる。そこまで物に執着する方でもないのだが、やはり悔しさは残った。火がつけばよいのだから盗難リスクのある高級ライターなど持つ必要がないと考え、マッチに転向した。





帰国後は、前回も少し触れたように、シガリロすなわち細巻きの葉巻を吸うようになった。紙巻きに飽き足らなくなったからだが、葉巻と言えばキューバ産ということで、コイーバ、あるいはロメオ・Y・ジュリエッタといった、キューバ葉100%の銘柄を好んで吸った。サイズも豊富で、私はいつもシガレットサイズを買い求めたが、当時は結構頻繁に海外に出向いていたので、空港の免税店で上限の2カートン(400本)購入したならば、次に海外に出る時までもつことさえあった。





これも葉巻の有り難いところで、ガツンと来るほど風味が力強いから、1日2~3本で満足できてしまう。値段はもちろん、紙巻きよりだいぶ高いが、私に言わせればむしろ経済的だったのである。





そもそも、ニコチン中毒の人は別として、生活必需品でもなんでもないわけだから、逆に値段のことを気にしても始まらないだろう、とさえ私は思う。





とは言え、前回の最後の方でも触れたが、現在の価格設定はさすがに異常ではないか、と同時に思う。





このあたりのことは、タバコの害と合わせて、項を改めるとしよう。





トップ写真:俳優ハンフリー・ボガート。当時日本の若者が彼のたばこの吸い方を真似をした(1941年1月1日)出典:Warner Bros. / Handout / Getty Images




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