ハマスーイスラエル戦争、韓国に危機感
Japan In-depth / 2023年10月27日 17時0分
武器の供与だけでなく、戦術規範の面でも北朝鮮と類似点が多いと分析された。
合同参謀本部(合参)は、今回のハマスによる攻撃が▲休日早朝の奇襲攻撃であること▲大規模なロケット発射で「アイアンドーム」(ロケット砲防御システム)を無力化していること▲分離障壁に設置された各種の監視・通信・射撃コントロールシステムを無人機攻撃で破壊した後に侵入していることなどを上げ、韓国側が予想する北朝鮮の「非対称攻撃の様相」とそっくりだと評価した(朝鮮日報2023/10/18 )。
特に、今回のハマスのパラグライダー侵入は、北朝鮮が伝授した可能性が高いという。2010年代中盤に、韓国は新たな警戒システムを構築したが、北朝鮮はこれに対抗してパラグライダーを利用した空中潜入訓練を強化したといわれている。2016年12月には、金正恩総書記の指示のもとで、パラグライダーなどを活用した青瓦台襲撃訓練が公開されたが、こうしたノウハウや戦術規範などがハマスに伝授されたと見られている。
韓国「合参」は、ハマスによる攻撃時にイスラエル側の早期警報システムがしっかりと作動しなかった問題などを教訓として、今後は、韓米連合偵察監視資産を一層効果的に活用し、北朝鮮の異常兆候を監視するとともに、北朝鮮の長射程砲に備えた新たな遂行方法や迎撃システムの戦力化を推進する(「韓国型アイアンドーム」と呼ばれる長射程砲迎撃システム(LAMD)を2026年までに開発する計画)。一方、フェイクニュースなどで恐怖と混乱を造成する心理戦にも対応できる軍事対備態勢を強化することとしたという。
トップ写真:米国、日本、韓国の戦闘機は、インド太平洋で活動する米軍B-52Hストラトフォートレス爆撃機の三国間護衛飛行を実施した。第80戦闘飛行隊所属の米軍F-16。同航空団は、第8航空団の航空自衛隊(JASDF) F-2と第11航空団の韓国空軍(ROKAF) F-15Kと並んで飛行した。2023年10月22日
出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Karrla Parra
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