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米中関係はどうなるのか~トシ・ヨシハラ氏と語る その6最終回 中国衰退論の陰の危険とは

Japan In-depth / 2023年11月5日 17時0分

この強大な軍事能力の保持、そして実際に台湾攻略を準部する戦略シナリオの作成などという中国の軍事の現実は経済力が落ちても2030年ごろまでは確実に続くでしょう。だから国家の悲願ともいえる台湾併合を国力が大幅に衰える前に軍事力を使ってでも実現するという思考を習近平主席がとっても、不自然ではないと思います」





古森 「常に最悪の事態を予想して、抑止や反撃の態勢を整えておかねばならない、ということでしょうか」





ヨシハラ 「はい、私がいま心配なのは中国経済衰退論の高まりです。その衰退は事実だとしても、中国経済全体が一気に崩壊してしまうという状況はまず考えられません。衰えるにしても徐々にです。経済力も軍事力もまだまだ当面は強大なままなのです。





中国の力は頂点に達し、これからは下落するから対外攻勢は弱まる、という趣旨の中国ピーク論には私は反対です」





古森 「いずれにしてもアメリカでも日本でも中国についての議論はますます高まることは確実です。強い関心を払いながらも冷静な考察が不可欠ですね」 





(終わり。その1、その2、その3、その4、その5)





*この記事は雑誌「正論」2023年11月号に掲載されたトシ・ヨシハラ氏と古森義久氏の対談録「経済衰退しても中国は『軍事大国』」の転載です。





トップ写真:中華人民共和国建国70周年を祝うパレード(2019年10月1日中国・北京)Photo by Kevin Frayer/Getty Images




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