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李克強前首相死去とその告別式

Japan In-depth / 2023年11月12日 11時9分

中国人民が李克強を追悼する形を取りつつ、習主席への不満を爆発させる機会にもなっている。これは当局が最も恐れていた「6・4天安門事件」再発を危惧させるのではないか。





多くの花束にはカードをつけられていたが、その中で李克強が最後、公言した「人の行動を天は見ている」という言葉が最も多かったという。





さて、11月2日、北京での李克強告別式は厳重な警備の下に行われた。まず、天安門広場と中南海に近い北京の地下鉄駅は封鎖(e)されている。他方、李克強哀悼のための集会は絶対に許可されなかった。





評論家の陳小平によれば、告別式は、習近平主席と程虹・李克強夫人との握手は短く、その後半で程夫人は習主席への視線をそらしており、(f)他の常務委員と握手するときにはそうはしなかった、という。





写真では、一見、習主席は程虹夫人と握手をする際、目を閉じているように見える。この点に関して、中国共産党中央党校の元教授である蔡霞が「習主席は眼を閉じ、歯を食いしばっている。また、程虹教授の目は非常に冷たく、習近平を見なかった」とコメントした。





他方、習主席が李克強の家族と握手したり、会話していたりしている映像はなく、他の常務委員達が李克強の家族と握手している映像もない。





胡錦濤前主席が李克強の告別式に花輪を送ったが、胡前主席は式に参列できないほど健康状態が良くないのだろうか(他の元老達の姿もなかった)。





台湾メディア『TVBSニュース』では、八宝山革命公墓への道端に立ち、李克強を見送るため通り過ぎる霊柩車に向かって叫ぶ数百人の人々の姿が映っていた。





多くの人が携帯電話をかざしてその様子を撮影していた。現場にいたレポーターが人々に、ここで花を贈ることができるのかと尋ねた。すると一人の男性が「贈る事はできない。また、白い花を(胸に)つけてもだめだ」と答えている。





 





〔注〕





(a)『中国瞭望』「李克強の上海での急死に関する新報道」(2023年10月31日付)





(https://news.creaders.net/china/2023/10/31/2664649.html)





(b)『万維ビデオ』「衝撃的な噂:李克強が亡くなる前、反習派は習近平の後継者を準備していた」(2023年10月30日付)





(https://video.creaders.net/2023/10/30/2664150.html)





(c)『中国瞭望』「事態は制御不能になり始めており、習近平はすでに進退きわまる」(2023年10月31日付)





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