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アメリカの感謝祭とタイタニック その2

Japan In-depth / 2023年11月26日 12時0分

5月には、57丁目のカーネギーホールで追悼会が行われ、各界の著名人始め、市民数万人が殺到、人々は会場に入りきれず、混乱で40人が負傷したと、当時の新聞が伝えている。(1912年5月13日付ニューヨークタイムス)









▲写真 事故がなければタイタニックが入港していたはずの埠頭「Pier 59」(筆者提供)





慕っていた経営者の死は、メイシーズの従業員たちに大変な衝撃を与え、悲しみは想像を超えるものであった。





ストラウス夫妻同様、ヨーロッパからの移民一世が大半であった、5,000人あまりの従業員たちは、夫妻の死後、自主的に、なけなしのお金を出し合い、ストラウス夫妻を弔う、立派な銘板をメイシーズの入り口に設置した。









▲写真 ストラウス夫妻を偲んでメイシーズの従業員5,000人がおよそ100年前にお金を出し合って作った銘板。現在でもメイシーズの入り口に掲げられている。銘板には「彼らの人生は美しく、彼らの死は栄光に満ちていました」「この銘板は、悲しむ従業員たちの自発的な(気持ちの)証です」とある(筆者提供)





銘板が設置されてから、100年以上。





メイシーズの入り口に飾られている、大理石にはめ込まれているこの立派な銘板の製作にいくらかかったのかは調べられなかったが、作成には大変な金額がかかったことは想像に難くない。





余談であるが、映画「タイタニック」でイジドー・ストラウスを演じた俳優が今年亡くなり、6月に潜水艇「タイタン」でタイタニック号を探索しに行って遭難した会社の経営者の妻は、イジドーの玄孫に当たるという。





なんとも因縁めいた話である。





イジドー夫妻の死から12年後の1924年。





移民一世が多かったメイシーズの従業員が「自発的に」企画して1924年に行われたのがサンクスギビング・デーのパレードの「最初」で、今年は97回目のパレード。





第一次世界大戦が終わってから6年目に最初のパレードはすごいが、数年後には世界大恐慌が起きる。





アメリカは今日から一気に、年末モードである。





(その1はこちら)





トップ写真:沈没するタイタニック号(1970年代の映画より)出典:FilmPublicityArchive/United Archives via Getty Images




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