安倍派の危機から考える 創設者・福田赳夫元首相の政治理念
Japan In-depth / 2023年12月29日 23時0分
この本を読んで日本とドイツは両国とも敗戦国という共通点もあり、福田赳夫元首相の提言が現役時代に実現していたら、「今とは違った社会になっていたのかもしれないのでは」という疑問が浮かんだ。この本は福田赳夫元首相の専属通訳兼事務局員を長年務めていた渥美桂子氏が書いたものだが、OBサミットを中心に据えているため、現役時代の二人のやりとりについては詳しく触れられていない。政局不安な今、この点についての言及があれば、より意味のある資料となったように思う。
政治の世界において日本が世界をリードすることは稀有で、現在、日本が世界のリーダーとしての地位を失いつつある。しかし、福田赳夫元首相が天命を懸け尽力されたことを通じて、希望が見えた。この本では福田赳夫元首相の人柄や政治手腕を通じて、清話会の理念も垣間見られる。
時代は大きく変わり、米ソの時代から中国の時代になりつつある。福田親子が築いた東南アジアや中国との外交を活かし、米国に依存する姿勢を脱することが重要だ。今後、もし清話会が分裂すると、国力の低下につながるだろう。今こそ、福田赳夫元首相のように日本の国益を考え、一致団結して外交に取り組むことが重要ではなかろうか。
トップ写真:福田赳夫首相(1977年1月26日)出典:Bettmann /Getty Images
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