2024年の最重要選挙は「韓国大統領選」
Japan In-depth / 2024年1月5日 11時0分
さて、昨年末筆者は「2024年は再び『為政者による判断ミス』の年になる」と書いたが、これだけ選挙が続くと、為政者が判断ミスをする前に、有権者が判断ミスを犯す可能性も考える必要がある。その典型例は米大統領選挙だろうが、残念ながら、国民は民度以上の指導者を選べない。これが民主主義の本質ではないだろうか。
昨年最後の原稿ではこう書いた。「トランプが勝てば(勝っても驚かない)米内政は大混乱となり、外交面では判断ミスが再開されるだろう。最悪の場合、ウクライナは見捨てられ、パレスチナはイスラエルの思い通りとなる。ロシアとイランという地域現状変更勢力が中国への依存を深め、米中関係は対立を続けるだろう。その時までに日本が内政上の混乱を収束できなければ・・・。」今もこの思いは全く変わらない。
最後に、今年の選挙について簡単に触れたい。筆者が日本にとって最も重要と考えるのは4月の韓国総選挙だ。韓国の有権者が朝鮮半島を取り巻く国際情勢を如何に見ているか、現在の保守政権に如何なる評価を下すのか、は日韓関係の将来にとって極めて重要だからだ。米韓とも「有権者の判断ミス」がないことを祈ろう。
今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
トップ写真: 韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領、ジョー・バイデン米国大統領、日本の岸田文雄首相が共同会見に臨む(2023年8月18日 米国・メリーランド州キャンプデービッド)出典:Chip Somodevilla/Getty Images
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