ボストン・ウェルネス通信 その2 人気の痩せ薬、驚くほどたくさんの人が治療を中止する理由
Japan In-depth / 2024年1月12日 17時0分
ところで、ウェイトサイクリングとは、減量しては体重が戻り、また減量するというリバウンドを繰り返すことです。 ダイエットが原因の場合は「ヨーヨーダイエット」と呼ばれます。これは体や心の健康に、深刻な影響を与える可能性があります。ダイエットやウェイトサイクリングを繰り返すと、摂食障害やその他の精神疾患、肥満、2型糖尿病、高血圧、がん、骨折、死亡率の増加などのリスクが高まることが考えられています(6)(7)。
●痩せ薬は特効薬ではない、努力と献身が必要
米NBCニュース(8)は、2型糖尿病の治療薬、減量目的で適応外処方もされている大ヒット薬オゼンピックですが、何年も継続している患者さんははるかに少ないと指摘。そして、オゼンピックを1年半から2年半使用している7人の話を聞きました。
すると、全員が「オゼンピックは健康への早道ではない」との意見で一致しました。オゼンピックは、「体重を減らすか、血糖値を下げるか、あるいはその両方に役立っているが(薬を飲む理由は人によって異なる)、その変化を維持するには努力が必要」と言います。
アイオワ州に住むバービー・ジャクソン-ウィリアムズさん(54歳)は、減量と2型糖尿病の管理のため、2021年初めにオゼンピックの治療を開始したといいます。彼女は、「この薬のおかげで、以前から好物だったパスタを低脂肪のタンパク質に変えたり、食事から甘味のあるアイスコーヒーを控えるなど、以前は困難だと感じていた変化が起きました」「ただ痩せるために薬を使用している人がいるけれど、それは間違い。ちゃんと努力しないといけないのに、みんなそれに気づいていない」と語ります。
コネチカット州在住でIT関連の仕事をしているエドワード・マティアスさん(45)は、「これは特効薬ではありません」「若返りの泉ではない。努力と献身が必要です。体重を減らしたいから、何でも食べられると思ってこの薬を求めている人は、とんでもないことになりますよ」「糖尿病のため、糖分や炭水化物の多い食品を食べることにはまだ注意しなければならない。オゼンピックの治療中、体重が約140キロから104キロまで落ちたんだ」と言います。
取材を受けた人のほとんどは、「オゼンピックは万能薬というよりも、以前はできなかった方法で運動できるようにするなど、ライフスタイルの変化に弾みをつけた」と語っています。
ジャクソン=ウィリアムズさんは、「体重を減らしたことでより元気になり、じっとしていることが少なくなったと感じている」「活動的になりたい。 私は何かをしたいのです。 以前のように座ってテレビを見ることはできません」と語ります。
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