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米下院、経歴詐称疑惑の議員除名 NYで補選

Japan In-depth / 2024年2月7日 18時0分

その後、倫理委員会の詳細な調査報告書で、サントス議員は、ブラジルでの詐欺行為で刑事事件の被疑者とされていたこと(居所がわからなくなったため捜査が中断)も含め、横領、公金私的の使い込みの証言などが十数万ページに及ぶ報告書で具体的にあきらかになり、身内もかばいきれず、昨年の12月1日、下院の除名決議で、共和党員も賛成に回ったこともあって、超党派投票により、除名に必要な3分の2の票を集め、議員の身分は剥奪され、下院史上、6人目の除名処分になった。





その結果、サントス氏が選出されたニューヨーク州下院議員の第3選挙区は空席となり、特別補欠選挙が来る2月13日に行われることになった(ちなみに何かと話題の、AOCことアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員は、サントス氏のニューヨーク第3選挙区の隣、私が居住する地元、クイーンズ区北西、及びブロンクス区であるニューヨーク第14選挙区の選出である)。





選挙で相対するのは、選挙区・議席奪還を狙う民主党の元下院議員トム・スオッツィ氏(Tom Suozzi)と共和党、マジ・メレサ・ピリップ氏(Mazi Melesa Pilip )である。





スオッツィ氏は元々、第3選挙区から選出された民主党下院議員で、2022年、ニューヨーク州知事選に出馬するため下院議員を辞退(結果、知事選には、同じ民主党のキャシー・ホークルが当選)、行われた後任を選ぶ、第3選挙区選挙で下院議員の座を共和党のサントス氏に明け渡してしまうことになってしまった。





スオッツィ氏は、政治家としてのキャリアは地元グレンコーブ市の市長を努め、下院議員を6年務めた後、ニューヨーク知事選にも出馬した。第3選挙区は、狭い選挙区ではあるが、地元では圧倒的に有名ではある。









▲写真 ニューヨーク州知事候補として講演を行ったトム・スオッツィ氏(2022年4月6日)出典:Photo by Michael M. Santiago/Getty Images





相対する共和党候補のピリップ氏はエチオピア生まれのイスラエルからの移民で、第3選挙区ともかぶる、ナッソー郡第10選挙区選出の現職の郡議会議員である。





イスラエルでは、イスラエル国防軍空挺部隊に所属しており、その後、夫と主に2005年にアメリカへ移住した。ユダヤ人であり、反ユダヤ主義に強く反対する立場である。エチオピア生まれであるピリップ氏は黒人でもあり、当選すると下院にいる黒人共和党員の中で唯一の女性となる。









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