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「日本代表」の資格とはなにか 失敗から学ぶことは多い 最終回

Japan In-depth / 2024年2月26日 7時0分

いささか極端な例ではあるが、今年の大河ドラマでは吉高由里子が紫式部を演じている。





しかし彼女は、と言うよりドラマの中の紫式部は、眉毛を全部抜いたり、歯を黒く染めたりなどしていないではないか。





肉親以外の男性に素顔を見せることも含めて、平安時代の美意識や価値観には、まるっきり則していないのである。美人はなにをしても許されるから、私はいちいちツッコミを入れなかっただけで。





顔かたちもまた然りで、主人公の宿命のライバルとも言える清少納言(紫式部の側が、一方的に彼女をライバル視して悪口雑言を並べただけだと見る人も多いが笑)を演じるファーストサマーウイカなど、芸名のせいもあってか、ハーフだと思っている人が多いほどだ。





その彼女が従前のイメージと違う清楚系メイクで登場したところ、





「平安美人でおじゃるな」





などという賞賛の声が数多く寄せられたとか。だから、違うんだってば笑。





後段について言えば、これこそ今時流行らない、白人コンプレックスの発露に過ぎないのではあるまいか。





昨今の日本の芸能界には、身長170㎝以上で9頭身とか、欧米でも滅多に見かけないようなプロポーションの持ち主が散見されるし、本当に「金髪の白人が美の基準」だったなら、他のファイナリストたちは、なぜファイナリストたり得たのか、という話である。





さらに言えば、沖縄出身のアイドルや女優など、国籍不明の顔をしている人が、結構見受けられるではないか。この表現が、もしも当人にとって不愉快だといけないので、名前は出さないが。





そうしたわけで、ウクライナ出身の女性がミス日本に選ばれたことに、私はなんら異議をとなえるものではなかったのだが、わずか1週間後に事態が急展開した。





2月1日発売の『週刊文春』が、彼女と既婚者である男性とのデート写真をすっぱ抜いたのである。「国際ロマンス不倫」などというタイトルの記事であったが、彼女は日本国籍だから、これは形容矛盾ではあるまいか。





……というのは問題の本質ではなく、当該記事の中では、双方ともに不倫関係を否定しており、彼女の所属事務所からの、男性が既婚者であることを隠してアプローチしたのは事実だが、男女の関係には至っていない、という主旨のコメントも掲載されている。





ところが5日になって、ミス日本の運営事務局が、当人から「一身上の都合により」辞退の申し出があり、これを受理して「ミス日本2024」は空位とする、と発表した。





報道によれば、最初の「文春砲」に対する彼女の説明は事実でなく、虚偽のコメントをしたことに対する良心の呵責に耐えかねての判断であったらしい。所属事務所との契約も解除したとのこと。





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