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「日本代表」の資格とはなにか 失敗から学ぶことは多い 最終回

Japan In-depth / 2024年2月26日 7時0分

すると今度は、多くの著名人から、彼女に対する同情の声が発せられた。





これもこれで、問題の本質を見誤っているのではないかと、私は考える。彼女の言を信ずるならば「突然の取材で混乱してしまい、本当のことを言えなかった」ことに対する自責の念からの決断だったわけで、しかもタイトルを剥奪されたのでなく辞退したのだ。ミス日本に戻してあげて欲しい、という同情論は、むしろ傷口に塩を塗る行為ではないか。





それにしても今年は、有名人のスキャンダルが年初来、メディアやネットを席巻している。





大御所と言われる芸人や、サッカー日本代表選手など、性加害を受けたとの告発が相次いだ。





言うまでもなく、性加害は許されることではない。しかしこれらの件に関しては、当人と弁護士が真っ向から否定し、訴訟まで提起した。





つまりはこれから裁判で真相を明らかにしようという段階なのだが、多くのメディアはすでに「有罪判定」して、TVに出られなくなったり、代表からの離脱を余儀なくされるといった被害が生じている。これもこれで、問題ではないか。





しかしながら、お笑いもサッカーも大好きで、なおかつメディアで決して短くはない経験を積んできている者としては、果たして性加害の有無だけが問題なのか、と考えざるを得ないのである。





ミス日本の女性にしても、そうしたタイトルがなかったら、不倫スキャンダルなど、そもそも注目されることはなかっただろう。ことに気づくべき。





大御所と呼ばれる芸人や、日本代表クラスのアスリートともなれば、つねにメディアと世間から好奇の目を向けられるのは必定で、なおかつ二人とも既婚者だ。ホテルの部屋に女性を招き入れた時点で「問題行動」ではないか、と私は考える。





このようなことを開陳すると、いかにも旧いと思われるかも知れないが、私に言わせれば、それは逆である。もちろん大前提として、なにを言おうが個人の自由だが。





今の時代、高度情報化社会と言ってもよいが、もはや「芸能界のしきたり」も「体育会系のノリ」も、命脈を絶たれて久しい。このことに気づかなかったことを、彼らはまず反省すべきである。





トップ写真:美容コンテストのイメージ画像 出典:kotijelly/Getty Images




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