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【ファクトチェック】「海外の観光地は、母国語と英語の表記のみ」→誤り

Japan In-depth / 2024年3月15日 18時5分

【ファクトチェック】「海外の観光地は、母国語と英語の表記のみ」→誤り




Japan In-depth編集部





【まとめ】





・Xに「海外の観光地は、母国語と英語の表記のみ。日本語での表記は見たことない」というポスト(削除済)がなされた。





・しかし諸外国は公共交通機関の看板やパンフレットなど、至るところに日本語表記を導入している。





・従って、「海外の観光地は、母国語と英語の表記のみ。」というポストは、「誤り」と判定する。





 





2月3日に以下がXに投稿された。





■ 疑義言説





「海外の観光地は、母国語と英語の表記のみ。 日本語での表記は見たことがない。中国語と韓国語の表記のためだけに日本国民の血税を投じる意味がどこにあるのか分からない。」





https://twitter.com/tezheya/status/1753541707063505144





このポスト(すでに削除されている)は、2024年2月2日時点で27.3万件の表示、7158いいね!がついており、1712リポストされている。





以下は削除前のポストを保存したものである。





https://megalodon.jp/2024-0204-1102-17/https://twitter.com:443/tezheya/status/1753541707063505144





ポストは、以下の別のアカウントのポストを引用してリポストしたものだ。





https://x.com/masa_m349/status/1753236043565039789?s=20





そのポストは、国の「地域観光資源の多言語解説整備支援事業」について言及している。観光庁では、訪日外国人旅行者の滞在満足度向上を目的に平成30年度よりこの事業に取り組んでいる。令和6年度予算は6億円である。





では実際に海外の観光地では「母国語と英語表記のみ」なのだろうか?ファクトチェックする。





■ ファクトチェック





・韓国





韓国では、空港をはじめ、ソウル市などにある観光案内所には、日・英・中の3か国表記の看板がかかっている。案内人も、韓国語の他に、日・英・中の3か国語に対応している。





東大門(トンデムン)などの東南アジアの観光客が多い地域は、タイ語ができる観光案内人を配置するなど、客層や対応時間により配置人数や言語を決定している。また、ロシア語ができる案内人を配置している案内所もある。出典)国土交通省「海外事例調査の概要について」









▲写真 明洞観光情報センターの外観。日本語、英語、中国語表記がされている。出典:ソウル観光財団





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