もしトランプ政権になればその3 日本への高い評価
Japan In-depth / 2024年3月22日 11時0分
「トランプ大統領は在任中、日本との安全保障条約を撤廃するとか、韓国の駐留米軍をすべて撤退させると脅していた。米日、米韓の同盟関係はいずれも大きく揺らいだ。だからバイデン政権下でこの3国新合意により米日韓の安全保障協力を揺るぎなくするのだ」
さて以上の「解説」でまずトランプ政権時代の日本との同盟関係が揺らいだというのは事実に反することがわかる。安倍晋三首相とトランプ大統領の親密な関係に基づく日米関係はきわめて強固だったのだ。ただし韓国は文在寅大統領が北朝鮮寄りの姿勢を保ったことにトランプ政権は反発して、確かに米韓両国間に距離が生まれた。しかし在韓米軍を全面撤退するなどという政策はトランプ政権は示唆さえしなかった。トランプ政権の国家防衛戦略には在韓米軍28500人を現水準のまま保つという政策の堅持が明記されていたのだ。
(その3につづく。その1。全5回)
*この記事は雑誌の「月刊 正論」2024年4月号に載った古森義久氏の論文「トランプ氏に関する誤解・歪曲を正す」の一部を書き替えての転載です。
トップ写真:バイデン大統領、キャンプデービッドで韓国のユン・ソクヨル大統領、日本の岸田文雄首相日韓首相と首脳会談2023年 8月18日 メリーランド州キャンプデービッド 出典:Chip Somodevilla / GettyImages
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