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知られざる「英露戦争」について 3年目に入ったロシア・ウクライナ紛争 その4

Japan In-depth / 2024年3月26日 23時0分

いずれにせよ、紛争勃発後のウクライナが、NATOから供与された兵器で戦いを続け、そうした兵器の習熟するための訓練も受けていることは、もはや機密でもなんでもない周知の事実である。とりわけ訓練の分野で、最も深くコミットしているのが英軍であるということも。





ただ、そうした訓練には障壁もある。ウクライナ軍将兵の英語力だ。





たとえば米国製のF-16戦闘機だが、昨年末までには供与が開始される予定となっていたところ、4月以降にずれ込む見通しとなってしまった。





米国で開発された機体であるから当然のことなのだが、計器類からマニュアルまで、全て英語表記となっている。一方、ウクライナ空軍のパイロットや整備兵で英語堪能な者はさほど大勢いなかったそうなので、それでは習熟訓練にも時間がかかろうというものだ。





ではSASやSBSはどうなのかというと、これら英軍特殊部隊には、もともとインテリの兵士が多い上に、任務の性質上、さらには長きにわたってソ連邦・ロシアを仮想敵国としてきたという事情もあって、ロシア語に堪能な者が少なからずいる。くどいようだが、具体的なことまでは軍事機密で、正直よく分からないのだが。





だが、そのあたりの問題を詮索することが、この紛争をめぐる議論の本質ではないだろうと、私は考える。





ロシアによる侵略行為に掣肘を加えるという大義名分があるとは言え、決死の愛国心を抱いて前線に赴くウクライナ人将兵を、裏で操るような「特殊作戦」を英軍が展開しているのが、もしも事実であれば、そうした戦争のやり方を是認する気にはなれないのである。





トップ写真:フランス、パリで握手するゼレンスキー大統領とマクロン大統領(2024年2月16日)出典:Christian Liewig - Corbis/Getty Images




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