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「白旗」も「偽旗」も言語道断 3年目に入ったロシア・ウクライナ紛争 その5

Japan In-depth / 2024年3月28日 23時0分

この功績の上に、今に至るプーチンの権力基盤が出来上がったものであると、衆目が一致している。





しかし今世紀に入ると、FSB(ロシア連邦保安庁)の元職員や、独立系メディアなどが、事件はプーチンが仕組んだ謀略である、と証言した。そうした告発を行った面々は、相次いで謎めいた死を遂げている。





ISによる犯行声明はどうなのか、と言われるかも知れないが、もともと彼らは、自分たちと無関係の組織が起こしたテロまでも「手柄」として喧伝する傾向があったので、鵜呑みにはできない。





戦時下、それも最大限の警戒がなされているはずの首都モスクワでテロが起きたことで、治安当局の権威が失墜し、プーチン大統領の声明も、そのことに対する批判をかわすためではないか、と見る向きもある。





しかし、本シリーズでも述べたように、プーチン大統領は選挙で勝ったなら、ウクライナとの紛争を公式に「戦争」であるとして、あらためて国家総動員体制に移行する考えではないかと、前々から言われていた。





この文脈で見たならば、今次のテロは絶好の口実になるに違いない。





真相は今後も長きにわたって藪の中であろうが、もしも偽旗作戦であったなら、歴史は必ずやプーチン大統領を重く罰するであろう。





▲写真 3月22日のテロ攻撃で被害を受けたクロスス市庁舎(2024年3月27日 ロシアのクラスノロルスク)出典:Contributor/Getty Images




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