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ボストン・ウェルネス通信 その7:そのサプリメント大丈夫!?

Japan In-depth / 2024年4月3日 11時0分

ちなみに、日本の「機能性表示食品」の新制度は、実は1994年に米国で成立した「栄養補助食品教育法」におけるサプリメントの表示制度を参考にしています。さらに、日本の機能性表示食品の対象は、サプリメントだけでなく、加工食品や生鮮食品まで含まれます。





日本にも、米国の「栄養表示教育法」と同種の制度、「トクホ」の名称で知られる「特定保健用食品」があります。これは国の審査が必要です。この表示許可を得るには、臨床試験データをはじめ膨大な量の書類を厚生労働省に提出しなければならず、その審査も厳密に行われます。つまり費用や時間の面で企業側の負担が大きくなります。





●サプリメントの詐欺に騙されないための6つのヒント





さてFDAは、「病気や健康に効果があるように誤って宣伝しているにもかかわらず、安全性と有効性が科学的に証明されていない場合、その健康食品は詐欺行為となります」「リスクを冒す価値はない」と警告し、詐欺をみつけるための6つのヒントを紹介しています(6)。日本の消費者も参考になります。





1:ひとつの健康食品ですべてが解決する





さまざまな病気を治すと謳う健康食品は怪しい。FDAは、偽の万能薬を販売する企業に対し、警告状を送り続け、必要に応じて強制措置を取っています。これらの奇跡的な治療法は存在せず、インチキであり、これらの企業が売っているのは偽りの希望だけです。





2:個人の「成功」体験談





「糖尿病が治った」「COVID-19感染がすぐに止まった」といった成功談は、簡単に作り話ができ、科学的証拠の代わりにはなりません。





3:即効性のある治療法





医薬品であっても、すぐに治る病気や症状はほとんどありません。「30日で30キロ痩せる」「ウイルス感染から守る」「数日で皮膚がんをなくす」といった言葉には注意しましょう。





4:「すべて自然な」治療や処置





「すべて自然な」といった表現に騙されてはならない。このような言葉は、製品が従来の治療法よりも安全であることを示唆するために、注目を集めるために健康詐欺でよく使われます。こうした言葉は、必ずしも安全性と一致するわけではありません。自然界に存在する植物(毒キノコなど)の中には、食べると有害であったり、死に至るものもあります。さらにFDAは、「オールナチュラル」の治療薬や治療法として宣伝されている製品の中に、隠れて危険なほど高用量の処方薬成分やその他の医薬品有効成分が含まれているものが数多くあります。





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