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原宿に銭湯!?東急プラザ原宿「ハラカド」内に「小杉湯原宿」誕生

Japan In-depth / 2024年4月19日 23時23分

原宿に銭湯!?東急プラザ原宿「ハラカド」内に「小杉湯原宿」誕生




安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)





【まとめ】





・東急プラザ原宿「ハラカド」のB1Fに銭湯が開業。





・創業91年、高円寺の老舗銭湯「小杉湯」の2号店、「小杉湯原宿」。





・地下1階に「銭湯を中心とした街のようなフロア」、「チカイチ」を開業した。





 





年々減少する銭湯。その減り具合は下図を見たら一目瞭然だ。昭和43年(1968年)に17,999軒をピークに現在の1,654軒にまで実に約90%減となっている。









▲表 昭和33年からの組合加入銭湯数の推移 Ⓒ全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会調べ





自家風呂保有率がほぼ100%になった今、スーパー銭湯の台頭や事業承継の問題もあり、銭湯の数が減るのはある意味当然だ。一方で、利用者が下げ止まっているとのデータもある。





東京都内の銭湯の利用者数推移を見てみると、一浴場一日当たりの平均入浴人員は平成30年までは、120~130人台だったのが、令和元年から140人台で推移している。回復基調というには微々たる増加ではあるが、銭湯の数は減り続けているので、入浴する人の数は下げ止まっていると言えそうだ。(参考:東京都内の公衆浴場数の推移)





背景としては、経営者の世代交代により、リニューアルが進み、個性を打ち出すことで客層が広がったことなどがあげられる。





■ 高円寺の老舗銭湯「小杉湯」





なかでも株式会社化し、ユニークな経営で知られるのが、東京都杉並区高円寺の「小杉湯」だ。創業昭和8年(1933年)、今年で91年目となる。





高円寺といえば、新宿駅から10分、都心に近いのに、戦後にできた古めかしい商店街が今も残る下町感漂う庶民的な街として知られる。なぜか夏の阿波踊りでも有名だ。ロック、古着、演劇、お笑い、アート、サブカル・・・高円寺を現すキーワードはあまたあるが、ようするに都会とは一線を画す、カオスな街とでもいおうか・・・





話を小杉湯に戻す。まずはホームページを見てほしい。え?これが銭湯の?というほどオシャレなのだ。どこかのカフェのようじゃないか。2016年に家業を継承した3代目平松佑介さんの想いがつまっている。目にとまったのは「ケの日のハレ」というコピー。その下に、「日々の連続に溶け込んだ些細な幸せ」、とある。





そして小杉湯にゆかりのある人々が登場する。彼ら一人一人が思い思いに自分を振り返り、未来に思いをはせる。そのストーリーに思わず引き込まれていく。読み進めていくうちに、なんとなく、小杉湯という存在に惹かれていくのに気づくだろう。





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