1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

京急と東急、自動運転バスの「共同実証」でタッグ 

Japan In-depth / 2024年5月29日 0時28分

「自動運転は怖い」などという意見をよく聞くが、中国やアメリカではもうレベル4の完全自動運転タクシー(ロボタクシーともいう)が何年も前から走っている。ちゃんと国や自治体がその商業化を認めているのだ。まずは実用化し、問題があれば修正していくのが海外流だ。





テクノロジーは日進月歩で、自動運転車にはカメラからミリ波レーダーから、LiDAR(ライダー:電子の眼)を装備している。とくにLiDARは分解能、視野、処理速度、どれを取っても人間の眼より優れている。何か異常な状態が車の周囲で発生した時、瞬時にブレーキをかける、障害物を回避する、といった挙動を車に指示するスピードは人間のそれとは比べものにならないくらい早い。





自動運転になれば、そもそも運転手がいないから、運転手が突然死して事故を起こすことはない。運転手がブレーキとアクセルを踏み間違えることもない。飲酒運転もなければ、クスリで意識が混濁することもない。人間の運転の方が安全だ、などという意見は単なる思い込みでしかない。









▲写真 今回の実証実験バスフロント部に装着されたカメラやセンサーⒸJapan In-depth編集部





■ レベル4を目指せ!





最近では町にあるインフラ(ビルや電柱など)にセンサーを取り付け、車を自動操縦するシステムを韓国企業らが開発した。車1台1台に高性能センサーをいくつも取り付けるより安上がりだとして注目されている。以下の動画を見てほしい。世界はもうここまで来ている。






https://youtu.be/a10QTtdgdYc?si=CGvu05mByYFCABvT




翻って日本。中国や欧米流と違って、この国は石橋を叩いて渡らない文化。したがって中国やアメリカにあらゆる産業で後れをとり、競争力が落ちる一方だ。いわんや自動運転においてをや、だ。





今回の実証実験はレベル2。当然運転手は同乗している。遠隔監視は本来レベル2では求められないが今回の実験では東急本社ロビーに遠隔コントロールセンターを設けて万全を期した。





問題はレベル4だ。いつ移行するのか。筆者は、レベル4の実証はいつやるのか聞いたが、「まだ未定」とのことだった。





だがレベル4の商用サービスはすでに始まっている。小規模ながら福井県永平寺町が2023年5月21日に開始した。





ただ、京急、東急2社の心意気やよし、だ。両者は、レベル2における実証で得られた知見をいかし、早くレベル4の実証にトライしてほしい。それが起爆剤となって全国のバス事業者が自動運転に向け動き出すことを期待したい。









▲写真 自動運転バスに試乗する地域の住民らⒸJapan In-depth編集部





【今回の実証実験の概要】





 ① 京急バスは能見台エリア(横浜市)、東急バスは虹ヶ丘・すすき野エリア(川崎市・横浜市)にて、 自動運転バスを運行





 ② 遠隔監視設備(以下、「遠隔コントロールセンター」)を京急グループ本社ビルに設置し、1人の遠隔監視者が異なるエリアで運行する2社2台の自動運転バスを運行管理 【本実験における検証項目】





 ① 両運行エリアにおける共通または個別の課題の検証





詳細はこちら https://www.keikyu.co.jp/assets/pdf/20240515HP_24007TE.pdf





トップ写真:自動運転中のコミュニティバス。自動運転中、運転手はハンドルを握っていない(2024年5月28日神奈川県横浜市)ⒸJapan In-depth編集部




この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください