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「都知事選、終わってみれば」その2 蓮舫氏屈辱の3位 4つの敗因

Japan In-depth / 2024年7月8日 23時40分

例えば遅々として進んでいない防災対策。つい先日の都心のゲリラ豪雨ではないが、あの程度の短時間の雨で危うく港区ど真ん中の河川が氾濫するところだった。地下鉄、地下道の浸水対策は進んでいるのか、都心は内水氾濫に耐えうるのか?スーパー堤防の整備はいまどうなっている?(これはこれでブーメランが返ってきそうだが)、電柱地中化と共同溝整備はどうなった?環七周辺の木蜜地域対策は?帰宅困難者対策は?豊洲、有明地区に乱立するタワマンの地震対策は?





それ以外にも身近なテーマで都になんとかならんのか、という問題は山ほどとある。





東京一極集中にどう歯止めをかける?タワマンの投資過熱と外国人が投資用に購入することへの対策は?維持費が膨大なオリンピック施設の有効利用策は?莫大な投資をしている水素インフラ、本当に進めるのか?自転車専用レーンの整備は?違法自転車、電動キックボード、モペッドなどの取り締まりは?インバウンドのカート走行の規制は、トー横キッズや新大久保の立ちんぼ問題など、犯罪の温床となりうる治安の改善をどうするか、などなど、都民の実感にあった問題提起が必要だった。





だが蓮舫氏の口からは国政レベルの抽象的な話が多かった。無党派層の共感は得にくかったはずだ。





■ 敗因その3~街頭での野次を放置





その1にも書いたが、小池さんを野次っても効果はなかった。やっている人たちは自己満だったかも知れないが、多くの有権者は、東京15区衆院補選でつばさの党がやった選挙妨害を連想しただろう。小池氏の演説をやじり倒しても、演説を聞きに来た有権者の反感を買うばかりで、なんのメリットもない。それに気づかず放置したのは蓮舫陣営の失策だろう。





■ 敗因その4~石丸伸二氏に無対策





無党派票をかっさらっていく勢いの石丸氏に対し、蓮舫陣営はなんの有効な手立ても打たなかった。石丸氏が出馬するとわかった時点で対策を講じるべきだった。しかし、ほとんど放置していたおかげで、石丸氏は労せずして反小池票、反蓮舫票の受け皿になった。石丸氏に敗北したことは、蓮舫氏自身の政治生命もさることながら、立憲民主党に対し、無党派層が立憲民主党を自民の受け皿とは見ていない、という深刻な現実を突きつけた。





立憲民主党は秋の代表選に向け、体制を立て直さないと、次の衆院選は相当厳しいことになるのではないか?自民党はいまごろ胸をなでおろしているかもしれない。





次は石丸氏について。





(その3につづく。その1)





トップ写真:日本記者クラブ主催の東京都知事選立候補予定者共同記者会見に臨んだ蓮舫氏(2024年6月19日 東京都・千代田区)出典:Tomohiro Ohsumi/Getty Images




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